ヘルパンギーナが流行っています
ヘルパンギーナ
手足口病と同類のウイルス感染症であるヘルパンギーナが流行しています。
その理由は、原因ウイルスが同じだからです。今日は、この病気についてご説明させていただきます。
ヘルパンギーナとは
ヘルパンギーナと言う名前の由来は、ドイツ語からのヘルプがヘルペス(水泡)という意味で、アンギーナは、急性扁桃炎と言う意味です。
従って、ヘルパンギーナとは、扁桃腺(のどの奥)に水疱(水ぶくれ)ができる病気です。
つまり、ヘルペス+アンギーナ →水疱ができる急性扁桃炎 と言う意味です
症状
5歳位までの乳幼児の間で流行しやすい夏かぜの一種で、38~40度の高熱が2~3日続きます。扁桃腺の痛みのために飲んだり、食べたりができなく、水分が十分にとれないと、脱水症になることもあります。まれに髄膜炎になります。
原因
コックサッキー・ウイルスA群、B群、エコー・ウイルスなど多数が知られていますので、何回でもかかってしまう感染症です。
治療
ヘルパンギーナの原因ウイルスに有効な薬はありませんので、症状をおさえる治療が中心です。熱やのどの痛みをおさえる薬(解熱鎮痛剤)を使います。脱水があれば点滴治療をします。
学校や幼稚園・保育園への投稿登園
熱が下がり、のどの痛みもとれて、食事も含めて普通の生活に戻るまでお休み下さい。(学校伝染病3種に指定されていて、「主な症状がなくなってから2日間」過ぎたら、出席できることになっています。おおむね一週間が目安です。)
コクサッキーウイルスA群、B群
今回ご説明しましたヘルバンギ-ナ、以前ご紹介した手足口病に加え、急性出血性結膜炎や無菌性髄膜炎は同様なウイルス群により感染し、発症しますので、いずれの場合も他の人への感染の危険性と髄膜炎を併発しない事への注意が必要です。