夏ばて対策 (3)夏ばて予防の水分摂取法
夏ばて対策 (3)夏ばて予防の水分摂取法
水分摂取法について
一般的に成人の身体の約60%は水分であり、汗をかいたときは、その分の水分をこまめに補って下さい。
(1)食事前後の水のがぶ飲みは要注意
一度に冷たい水をがぶ飲みしますと、のどの渇きはいやされますが、胃液が希釈されます。その結果、胃の消化能力が落ちたり胃酸の殺菌力が弱くなります。水分はこまめに補給しましょう。
(2)アルコール類の影響
アルコール類を多く摂取しますと、利尿が促進されるだけでなく、細胞内液を脱水し、細胞外液(血管内、組織間など)の水分を増やします。
細胞内液(細胞内の水分)の減少は、のどの渇きや脱水症状の原因になり、アルコールを含む呼気が口腔内や気道粘膜を乾燥させる結果、水をがぶ飲みしたくなります。
従いまして、食前や食後の飲酒であっても胃の消化能力を低下させます。水分補給の代わりにアルコールでのどの渇きを癒やそうとされますと、さらに脱水状態を招きます。ほどほどにしましょう。
ほどほどとは、のどが渇くほどまで飲まないことだと思います。これは細胞内液が減少しない程度と言うことを意味します。
(3)涼しくなる水分補給
温かい飲み物は飲んでいるときは暑く感じますが、身体から汗と共に熱が気化熱として放熱されます。
牛乳は汗で失われるビタミン・ミネラルの補給に最適です。夏休みに農場や牧場に行かされ際には、是非、希釈されていない牛乳を試飲して下さい。
他方、清涼飲料水は糖分が多いので飲みすぎますと食欲が低下し、摂取エネルギーバランスを崩しますので注意ましょう。