夏ばて対策 (4)夏ばて予防のビタミンB1摂取
夏ばて対策 (4)夏ばて予防のビタミンB1摂取
暑さで食欲が低下すると共に、代謝が亢進した結果、ビタミンや蛋白が不足しやすくなります。
そこで不足しがちなビタミンB1の摂取を補う方法についてご説明します。
ビタミンB1をしっかりとりましょう
糖質の燃焼にはビタミンB1が必要です。ご飯や麺類、甘い飲み物などに多く含まれる糖質が身体の中でスム-ズにエネルギーとして使われるには、ビタミンB1が重要な働きをします。このB1は水溶性のビタミンですので、過剰症はございません。 http://vitamine.jp/bita/bitab1.html にはB1の効能の理由が簡単に紹介されています。
(1)夏はビタミンB1の消耗が大きい
麺類やジュ-スは糖質が多いため、食生活ではビタミンB1の必要量が増えます。食欲がなくて簡単な食事にかたよりますと悪循環でさらにビタミンB1不足になります。
(2)ビタミンB1不足の症状
身体がだるい、疲れやすい、食欲がないなどの症状がありますと、益々、食事はあっさりした食事になりがちです。もしかしたら、すでにビタミンB1不足に陥っているかも知れません。夏場の日常生活において無理や疲労が蓄積しますと食欲減退をきたし、B1不足に拍車がかかります。レジャーや旅行も無理な計画は控えましょう。
(3)ビタミンB1の多い食べ物
肉なら豚肉が他の肉に比べB1を多く含みます。野菜でもビタミンB1の多いものを選びたいものです。食べあわせとしては、にんにく(に含まれるアリシン)がとてもよいです。
(4)アリシンを含む野菜と一緒にビタミンB1をとりましょう
にんにく、ニラ、ねぎ、たまねぎなどに含まれる臭気成分「アリシン」と一緒に摂取しますと、アリシンがビタミンB1(チアミン)と結合して「アリチアミン」となります。これは通常のビタミンB1よりも吸収率がよく、またビタミンB1分解酵素(アノイリナーゼ)の作用も受けづらくなります。
(5)ビタミンB1を多く含む食品
含有食品と含有量は、http://vitamine.jp/bita/bitab101.html を参照して下さい。
絹とうふ、いり胡麻、枝豆、牛乳、鰻蒲焼き、鞘えんどう、豚もも肉、とうもろこし、ボンレスハムなどです。
特に枝豆は、タンパク質、ビタミンB1、ビタミンB2、カルシウム、食物繊維を多く含んでいます。
また、大豆には含まれていないビタミンA、ビタミンCも含み、枝豆のタンパク質にあるメチオニンはビタミンB1、ビタミンCと共にアルコールの分解を助け、肝機能の負担を軽くします。(話はそれますが、お酒のおつまみに最適ですね。アルコールの分解も期待できそうです。)
また、枝豆は、むくみの原因となるナトリウムの排出を助けるカリウムも多く含みます。ニンニクと一緒に頂きましょう。
(6)B1分解酵素(アノイリナーゼ)を含む食品をさける
あさり、しじみ、ハマグリなどの貝類、わらびやぜんまい、つくしなどのシダ類、甲殻類(エビ、カニ、オキアミなど)や魚の内臓などには、ビタミンB1分解酵素(アイノリナーゼ)が含まれていますので、「上の(5)で紹介したB1を多く含む食品」を摂取する際は裂けましょう。
(7)ビタミンCの多い食べ物
B1だけでなく、他のビタミンも生体の代謝・エネルギーの回転には必要です。夏野菜や果物でビタミンを意識的に補いましょう。
ビタミンCをたくさんとろうと思うと、サラダやレモン汁を連想する人は多いようでが、サラダ1皿よりお浸しや煮物は量が食べられるので、ビタミンCは期待できます。
野菜では、カボチャ、ゴーヤ、ナス、ピ-マンなど。
果物では、キウイフル-ツ、プリンスメロン、パパイヤ、オレンジなどです。
結論
夏ばて予防の基本は他の季節よりも消耗しがちなビタミンB1を意識的に多くとり、下記の点にご注意下さい。
- 規則正しい無理のない生活。
- 豚肉、季節の野菜とアリシンを含む野菜を一緒に頂きましょう。
- また果物でもしっかりB1を補い、水分補給はこまめにしましょう。