「神話の国」づくり (13)震災後にわかったこと
「神話の国」づくり (13)震災後にわかったこと
(A) 東日本大震後にわかったこと
1) 今日(2014年5月17日)現在、原発がなくても電力はそれ程不足していません。
2) 絶対的な安全神話を国民に植え付けつために、原発施設は大事故が起こった際の対策も検討されないまま、今日に至ってしまいました。
3) 火力や水力発電に比べてコストが安いという説は、嘘でした。
4) 発電後に出る放射性廃棄物の処理にかかる費用は及び廃炉費用は、これまで電気代に含まれていませんでした。
5) 地球環境で考えるならば、そもそもは核燃料であるウランの発掘や製造、輸送や再処理などで、相当量の二酸化炭素が排出されていましたが、これらは環境評価から除外されていました。
上記の事実は、原発推進派と言われる原子力村の人たちだけでなく、多くの国民が安全神話を共有していた事実はあるだろうと考えています。
6) つまり、これほど国民はあざむかれ続けていたという事実が上記1)~5)に付け加えられます。
果たして、福島第一原発後、政府及び電力会社並びに関係機関は、これまでの「安全神話」に対してどの様な姿勢で国民に説明し、「神話の実態」を公表して来たでしょうか?
残念ながら、政府は国民の側ではなく、やはり電力会社側から発信しているように聞こえないでしょうか。
と言うことは、上記の国民に対する「ウソ」に、今後もさらに「ウソ」の上塗りをしていくことでしょう。
何と厚かましい姿勢でしょう。
普通の感覚の庶民にはまねの出来ない厚顔であり、「ウソ」が明るみにされたにも関わらず、「恥」という文字を知らず、国民に対して「謝罪」の気持ちを感じられるでしょうか?
(B) 自覚すべき事
今後もさらに「安全神話つくり」が勧められつつある今日、私達は自ら安全性や問題点を吟味することもなく、より快適な生活のために経済発展を望んできた事を含め、立ち止まって考え直さなければならないと思います。
なぜなら、事実がわかった現時点で、私達は将来に対して責任があるからです。
上記1)~6)の事実を踏まえ、より積極的に疑問点や問題点を指摘し、電力会社や関係省庁並びに政府に対して、納得出来る回答を求めていく事が必要ではないでしょうか。
従って、根拠のない政府方針やマスコミ報道には、「毒舌が丁度良い!」のかも知れません。
自画自賛のコラムになってしまいました。
次回は、日本史の必須化について考えてみたいと思います。と言うより、毒を吐きます。