救急搬送依頼から病院到着まで37分
救急搬送依頼から病院到着まで37分
2011年9月8日の総務省の発表によれば、その前年である平成22年度の現場到着時間と病院到着搬送時間は以下の発表を行った。
「救急搬送の依頼から現場到着までの時間は全国平均で 8.1 分(前年 7.9 分)、
病院収容までの時間は全国平均で 37.1 分(前年 36.1 分)となって、過去最長となった。(上記リンク先2ページ、及び3ページの図2のグラフで確認できます)」
また、搬送された患者の状態は「傷病程度別割合をみると、入院加療を必要としない軽症傷病者は 50.4%となった。(上記リンク先4ページ)」
バイスタンダー(救急現場に居合わせた人)により応急手当(胸骨圧迫【心臓マッサージ】・人工呼吸・AED【自動体外式除細動器】による除細動)が実施された心肺停止状態の患者に対して、家族や市民がこれらの処置を対応した割合は42.7%であった。
消防防災ヘリコプターによる全出動件数は7,218件であり、そのうち救急による出動件数が 3,942 件であった。
以前、このサイトの「急性心筋梗塞 (5)AED(自動体外式除細動器)の有効性」http://takamidai-clinic.com/?p=1482 で示した「救急隊に任せた場合」の通り、救急隊が到着するまでに8分を要し、到着後、AEDを作動させるまでに1分かかる。
やはり、心肺蘇生者に対しては、市民自らが初期蘇生を行うかどうかが、生還できるかどうかにかかっている事に何ら変わりはない。