ヘモグロビンA1c (4)ヘモグロビンA1cを下げるには!
ヘモグロビンA1c (4)ヘモグロビンA1cを下げるには!
(4)ヘモグロビンA1cを下げるには!
ヘモグロビンA1cを6.5%以下を維持するには、糖質あるいは摂取後に分解されると糖になる炭水化物を減らす事です。
1週間の食事のうち6日は炭水化物を摂取しない糖質制限食をとれば、ヘモグロビンA1cをコントロールできます。(あるいは一週間の食事21回の内、炭水化物は3回までに押さえましょう。)
基本的にヘモグロビンA1cを下げるために、カロリー制限の必要ありません。
但し、BMIが高く、減量を目的とするなら、カロリーも制限する必要はあります。
(5) 糖質制限食とは
主食から炭水化物を抜くだけです。
炭水化物であるご飯・パン・うどん・パスタ・ピザ・もち・ラーメン・お寿司などは、唾液中や膵臓の消化酵素であるアミラーゼの分解作用によって、炭水化物が分解されて糖質が産生されますので、血糖値を上昇させます。これらの炭水化物の摂取は週に1日のみ、または1週間で21回の食事の内、3回以内にしましょう。糖質を制限するだけなので、お酒も糖質ゼロのものなら飲んで構いません。但し、糖尿病などの治療中の方は、主治医と相談の上、行って下さい(低血糖に傾きすぎる事は危険だからです)。
他にもトウモロコシ、芋類、糖度の高い果物、菓子類、糖を加えてある乳製品、魚や野菜の煮物もだし汁に糖を加えていますので出来るだけ避けましょう。主食には炭水化物の変わりに鶏のささみがお勧めです。
糖質制限食を始めてから3ヶ月程でヘモグロビンA1cには変化が見られ始めます。
その理由は、(2)血糖 の「なぜヘモグロビンA1cで糖尿病の状態がわかるのか?」の下段からヘモグロビンA1cは、最近1~2ヶ月の平均的な糖の濃度を示す事から、3ヶ月程度で効果が期待されるからです。
<糖質ゼロのアルコール類にも注意が必要>
日本酒に比べてビールや発泡酒は、糖質がゼロのものが多く出てきています。成分表示を見て糖質及び炭水化物がゼロのものを選びましょう。
但し、最近の発泡酒は糖質はゼロと表示されていても糖アルコールを多く含む飲料が出ていますので、こちらは注意が必要です。糖アルコールの量の表示はありませんので、糖質及び炭水化物の表示がゼロでも、一口飲んで甘いと感じるものは糖アルコールがある程度入っていますので避けましょう。
次回はヘモグロビンA1cの測定法です。あまり関心を持てない内容かも知れませんが、病院や検査機関によって測定法には様々な方法がありますので、一応、述べておきたいと思います。