ロタウイルス感染症 (4)ワクチン接種が始まります!
ロタウイルス感染症 (4)ワクチン接種が始まります!
ワクチン接種
2011年7月1日、経口弱毒生ヒトロタウイルスワクチン(商品名ロタリックス内用液1.5mL)が厚生労働省の製造承認を取得しました。年内にも接種が開始される予定です。
適応は「ロタウイルスによる胃腸炎の予防」であり、
用法・用量は「乳児に通常、4週間以上の間隔をおいて2回接種し、接種量は毎回1.5mL」となっています。
ロタウイルスワクチン、ロタリックスの効果
今回承認されたロタリックスは、ロタウイルスに感染した小児から分離された野生型ヒトロタウイルスを弱毒化した経口摂取ワクチンです。
2回の経口接種で、ロタウイルス胃腸炎を予防する効果があるとされ、実際、重症ロタウイルス胃腸炎の発症を92%予防することが確認されています。
このワクチンは、生後6週から接種可能で、最短で生後10週で接種が完了します。接種は、遅くとも生後24週までに完了させる必要があります。
海外では2004年7月にメキシコで承認されて以降、2011年6月現在、世界120カ国以上で承認・発売されており、世界で5000万人以上の乳児に接種されています。
なお国内臨床試験では、接種後30日間に報告された主な副反応として、易刺激性(7.3%)、下痢(3.5%)、咳嗽/鼻漏(3.3%)が報告されています。
ロタウイルスワクチンの接種は今年(2011年)の年末までには開始される予定になっています。
接種が始まり次第、このサイトでもお知らせいたします。
以上で、ロタウイルスに関する説明のシリーズをいったん終了させていただきます。