日本脳炎
日本脳炎
(A) 日本脳炎とは
日本脳炎ウイルスの感染によって脳炎を引き起こす治療の困難な病気です。
子供に多い感染症ですが、ブタなどの動物の体内でウイルスが増殖した後、そのブタを刺したコガタアカイエカ(水田等に発生する蚊の一種)がヒトを刺すことによってヒトにも感染します。
←コガタアカイエカ
下の地図の、
(B) 日本脳炎の発症頻度と症状
感染しても多くは無症状ですが、
発症すると発熱、頭痛、嘔吐、けいれん、
治療方法がないので、ワクチンによる予防が重要です。
(C) 日本脳炎ワクチン
かつて日本脳炎ワクチン接種後に、
その後、新たなワクチンが開発されたため、
定期接種スケジュールは以下の4回です。
・1期(2回):3才
・1期追加(1回):3才半(2014年4月1日よりスケジュール変更になりました)
・2期(1回):9才
(D) 過去に接種を控えた時期は? -母子手帳をご確認下さい-
上に述べたとおり、平成17年~21年(2005~2009年)にワクチンによる副反応のため、接種が控えられました。
その時の接種対象者は、接種年齢(第1期:3歳~4歳、第2期:9歳)でしたので、
平成7年6月1日から平成19年4月1日までに生まれた方は、20歳になるまでの間、日本脳炎の定期予防接種を公費で受けることができます。
(E) 2014年度の接種推奨の対象者
以下の3項目に該当する方は、早めにかかりつけ医にご相談下さい。
-
2014年度に8歳または9歳となる子供(
2005年4月2日~2007年4月1日までに出生)
推奨理由:第1期の追加接種が十分に行われていないので、第1期追加接種を補う。
- 2014年度に18歳となる人(
1996年4月2日~1997年4月1日まで に生まれた人)
推奨理由:第2期接種が十分に行われていないので、2期接種の不足分を補うため。
5 - 積極的勧奨が差し控えられた期間に、定期接種の対象者で、
1期と1期追加を完了していた人
推奨理由:第2期接種の不足分を補うため。
まだ接種していない方は、早めにかかりつけ医に相談し、予防接種を受けましょう。
接種期間を過ぎますと、公費負担(無料)
(F) まとめ
日本は日本脳炎に感染するリスクのある国です
発症すると重症化するため、予防接種が重要です
上記の(C)~(E)は、ややこしくて細かなことのように思えますが、日本脳炎に感染する事の重大さを何とか回避していただきたいので、不明な際にはかかりつけ医にご相談下さい。