ノロウイルス感染症 (4)検査法と治療法、(5)予防法と(6)登校・登園基準
ノロウイルス感染症 (4)治療法、(5)予防法と(6)登校・登園基準
(4)検査法と治療法
検査法
ノロウイルス及びロタウイルス共に迅速検査キットが開発されており、外来で15分程度で結果が出せます。
とちらも糞便中のウイルス抗原を検出するもので、保険が適応されます。
治療法
現在のところ、このノロウイルスに効果のある抗ウイルス薬はございません。
従って治療は、対処療法となります。
脱水症を防ぐため、市販のイオン飲料等を水で薄めて水分を補給しましょう。
飲んでも吐いてしまう場合は、 早めに医療機関を受診して下さい。
下痢止め薬は、ウイルスを長く腸内に留めるため、病気の回復を遅らせることがあるので使用しません。
(5)予防法
食事前やトイレの後は、せっけんを使ってしっかりと手を洗うことが大切です。
食品中のウイルスは加熱処理により感染性がなくなりますので、食品の中心温度が 85℃ 1分以上になるようにしっかり熱を通して食べましょう。
下痢や嘔吐などの症状がある人は、食品を取り扱う作業を控えてください。
(6)登校・園基準
基準は、特にありません。しかし、ノロウィルスは下痢症状がおさまっも7間日ぐらいは便中にウイルスが排泄されるため、トイレ(オムツ替え)の前後、食事、調理の前には必ず石鹸で手をよく洗いましょう。また、大人にも感染するため(大人は腹痛、下痢が多い)、お腹の調子が悪い大人が調理する事で、ご家族みんなが発症してしまう危険性がございます。
次回は、「二次感染の予防法」と「汚物の消毒法と処理法」についてご説明します。