肺炎(2) 肺炎の症状と診断
肺炎(2) 肺炎の症状と診断
肺炎の症状
肺炎の症状は次のようなものですが、年齢(高齢者の場合)によっては症状がハッキリしないことも珍しくありません。また、肺炎の原因によっても多少異なります。
1)激しい咳が1週間以上続き、膿のような痰が出る(肺炎の原因によって痰がでないこともあります)。
2)38度以上の高熱が続く。
3)少し動くと息が切れる。呼吸が苦しくて夜寝られない。
4)呼吸数が増える(1分間に20回以上)、脈拍が増える(1分間に100回前後)、冷や汗が出る。
5)顔色が悪い。
6)食欲不振。
7)全身倦怠感。
肺炎の診断
熱・咳・痰・呼吸困難などの全身症状、聴診による肺の呼吸音の異常、血液検査(白血球増多、CRP上昇等)、赤沈亢進、胸部X線や咽頭粘液を用いた迅速キットによる検査で診断されます。
高齢者では熱、咳や胸痛等の症状があまりなく、聴診器による音にも異常ないのに、X線で肺炎と診断される事もあるので注意が必要です。呼吸数や心拍数が増える、食欲低下があれば、直ちに受診しましょう。
次回は、 肺炎の予防と肺炎球菌ワクチン概要についてご説明いたします。