晴れの舞台 (1)晴れ舞台とは
晴れの舞台 (1)晴れ舞台とは
人生の晴れ舞台とは
「晴れ舞台」の「晴れ」とは、天気ではなく、「特別な日」とか「お祭りの日」という意味です。
従って、「晴れ舞台」とは特別な場面に登場することを意味します。
「晴れ姿」「晴れ着」などと同じ使われ方です。
人生における「晴れの舞台」とは、どの様な場合でしょうか?
入学、入社や結婚、あるいは出産であり、いずれも着飾り、周囲からお祝いされると言う点で、「人生の晴れ舞台」の中に入ることでしょう。
しかしこれらのいずれもが、必ずしも、輝かしい人生を約束されたわけではございません。
恐らく、これらの「晴れ舞台」に登場できたことは、取りあえず「おめでたい」ことであり、瞬間的な「お祝いの場」であると考えられます。
なぜなら、入学も就職も、そして結婚も、そのいずれもがその後の努力が欠かせないからではないでしょうか。
現実問題として、入学はしたけれども卒業後の進路が決まらない、就職先がないことも珍しくありません。
また、就職はしたけれども、転職やリストラがないと約束された仕事はほとんどありません。
加えて、結婚後に、もし「安心した」と考えているようであれば、すでに危機が迫っているのかも知れません。
つまり、人生の一寸先はわかりません。
せめて、一瞬であっても知人・友人の「晴れの舞台」を祝ってあげようという事でしかないのかもしれません。
それでも当人にとっては、「最も輝いている日」であることでしょう。
日々、晴れ舞台を生きるには
多くの人は、平凡な毎日を生きていることでしょうか?
例え、周囲から平凡な人生、あるいは平凡な日々と映るような暮らしであっても、それぞれに困難や問題を抱えているとするなら、決して毎日は「平凡で退屈」ではないはずです。
例え、平凡であっても「何事もなく健康が支えられ、家族や職場で平穏の中にも支え合って生きているなら、日々、晴れ舞台」を生きているのではないでしょうか。
・・・・但し、健康や平穏が当たり前のことと考えているとすれば、その後の平穏は危ういかも知れません。
加えて、どんな職種であっても「社会的責任」を負い、家族や職場あるいは地域の中で「あなたにしか出来ないこと」に対して最善を尽くしているなら、普段着であっても「気持ちは人生の前を向き、意欲的に生きている」事と思います。
こう考えると、日々精進し、弛まない努力を重ねて生きる姿勢こそが、「日々、晴れ舞台」を生きていることではないでしょうか。