お正月 -年末年始の5大イベント-
お正月 -年末年始の5大イベント-
年末年始の5大イベント
年末のカウントダウン、除夜の鐘、初日の出、初詣、初売り福袋と年末から年始にかけて、様々なイベントがございますが、これらが年末年始の5大イベントらしいです。
いつの頃か、私自身はこれら5大イベントには一つも参加していない。
もっとも、田舎で過ごした子供の頃の楽しみは、他に何らイベントがないので、これら以外に楽しみもなかった。
そのため、年の初めからお金をパッパと使う事を良しとしていなかったからだと思うが、もちろんお店もほとんどが休みであった。
子供の頃の年末
大掃除で障子を張り替えたり、畳をたたくなど、やたらと慌ただしかった。今振り返ってみると、年末の忙しい時期にやらなくても良さそうなものだが、それほど新年を迎える意気込みと特別な思いがあったのだろう。
加えて、特別な食器なども用意し、家族でなぜかミカンや年越しソバを頂きながら、コタツで紅白歌合戦を見ていれば、それだけで充分満足していたように思う。
年が明ければ
わずかばかりのお年玉を親からもらい、お餅を焼いて食べ、カルタなどをした。 天気が良ければタコを上げ、コマを回す事に何ら疑問も感じなかったが、それだけでお正月は充分特別な日であったように思えた。
一言で言うなら子供の頃のお正月は、家族で過ごす少しばかり贅沢な食べ放題、遊び放題のような日々であった。
それでも年賀状が届くことや、普段食べない食事で、充分な満足が得られていたので、やはり年末年始は楽しみにしていた。
社会の変化
30〜50年前は、労働時間も今よりはるかに多く、休みを家族で過ごすと言うことはほとんど無かったせいか、家族でお正月を過ごすだけで特別な日であったように感じていた。
今思い返せば、多くの親はお正月を家族で過ごすために働いていたのかも知れない。
あえて今のお正月の過ごした方と比較したくない。
子供の頃のお正月を懐かしいと思うのは、自分が年を取ったと言う事かも知れないが、今の子どもたちは年末年始が楽しみなのだろうか?
仕事として医療関係に従事する頃になると、20~30代では年末年始が休みと言う事はまずなかった。 そして子供の頃にはなかった食べ放題の店は、今はいつでもどこにでもある。
いずれにしろ、年末年始の5大イベントには参加していないが、ゆっくりお正月を過ごせるなら今年もそれなりに頑張ってきた事のご褒美だろうと思う事にしてきた。
毎年、次の年こそは、よりは良い年になることをと願ってはみるものの、それまでに過ごしてきた日々以上の努力を積み重ねなければ、「根拠のない、ヒト頼みの幸せを願っているに過ぎない」ことは明らかである。