おしゃれとリスク (1)ピアスを開けようか迷っている方へ
おしゃれとリスク (1)ピアスを開けようか迷っている方へ
現代はさまざまなおしゃれのアイテムがあり、 たくさん宣伝されています。
その一方で、 健康に対する影響については、あまり情報がないように感じられます。
初回は馴染みの深い、ピアスについて考えてみましょう。
(A) ピアスはどうやって開けるのですか?
ピアスの孔(あな)を開ける方法は大きく次の2つに分けられます。
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ピアスガン(ピアッサーとも言います)を使う方法(左下の写真)。
耳たぶをはさみボタンを押すと、針が瞬時に耳たぶを貫通します。 -
針を手動で貫通させる方法(右下の写真)。
針といっても縫い針とは違い、 病院で採血するときに使用するような針です。 ストローのように内部が空洞になっています。
孔を開けた後は、再び孔が閉じないように、 1ヶ月程ピアスを付けたままにしておきます。
いずれの方法で行うにしても、自宅やサロンではなく、 病院で行うことをお勧めします。
その理由は、消毒や感染の問題だけでなく以下のような危険性があるからです。
(B) ピアスを開けることで困ることはありますか?
大きく分けると以下のような問題がおきる可能性があります。
1. 痛み
針を刺さずにピアスを開けることは出来ません。 病院で行う場合も痛み止めを使用することはありません。先端恐怖症の方、 痛いのはイヤという方はやめておきましょう。
2. 感染症
ピアスのために孔を開けることは、皮膚という大事なバリアを壊す行為です。 不潔な孔開け操作、かさぶたの放置、 孔を開けて間もなくピアスを抜き差しすることなどが感染のきっか けになります。

3. 接触性皮膚炎
ピアスに含まれている金属が皮膚のア感染や接触性皮膚炎が原因で、ピアスを外したままにしておくと、ピアス孔の皮膚が増殖してケロイドになります(下図)。
耳はケロイドが起こりやすい部位で、体質によっては治りにくく、再発を繰り返すことあります。 また、アレルギー反応を引き起こすこ とがあり、痒みや腫れを生じます。

4. ケロイド
感染や接触性皮膚炎が原因で、ピアスを外したままにしておくと、 ピアス孔の皮膚が増殖してケロイドをおこすことがあります(下図)。
耳はケロイドが起こりやすい部位で、体質によっては治りにくく、 再発を繰り返すこともあります。

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