あなたの町に (11)民主主義を放棄している政権 地域医療に貢献する あなたの町に (11)民主主義を放棄している政権 政府は民主主義を放棄している 問題は、政権には権利も法的取り決めもないにも関わらず、現在沖縄県の知事である翁長(おなが)知事及び名護市の市長である城間幹子(しろまきみこ)市長との話し合いさえも拒否している態度にこそあると考えます。 この状況は、一言で言えば、政権に反対する都合の悪い相手とは交渉しない事を意味しているだけでなく、権利も法的取り決めもない辺野古を一方的に「在日米軍基地」として利用する事を決めつけている事です。 この対応を見る限り、現政権が民主主義を放棄し、全体主義的な方針であることは疑いのない事実として受けとめられるでしょう。 しかしながら、マスコミの論調は、中立と言えば聞こえは良いものの、民主主義の危機を訴えているように見えません。 それらの報道の中でも、以下のサイトは、沖縄の基地問題を民主主義の観点で捉えているように思いますので、ご参照下さい。 そもそも“日本の民主主義”と“沖縄の民意”は相いれないの? (解り易い動画です) 沖縄単独州として独立への道 (ここまで県政を考えている地方政治家はいるでしょうか) Independent Web Journal (2014年 沖縄県名護市長選挙における普天間飛行場の辺野古移転「賛成」vs「反対」) ・・・・・これほど真剣な市長選は見たことがありません。 <私見> 私はこの問題について何の結論を出すことも出来ません。 しかし明らかなことは、現政権は地元も現在の県政及び県民の意思を無視し、都合の良い前政権との約束だけを根拠として「無理矢理、名護市に基地移設」を行おうとしています。 その姿勢は、民主主義に反する対応であり、この政権を容認して見過ごしている国民は、いずれ全体主義的な政権の命令に支配されかねない危険性を受け入れていることにならないでしょうか。 多くの日本人が、戦争は避けたい、原発も嫌だ、基地も困ると言った気持ちを一部の地域に限定している状況は、いずれ自分たちが暮らす地域にも何らかの負担を強いられることがあった際、政治的な力で支配される事を覚悟しておかなければなりません。 過去の大戦における回顧録で、「特攻は志願であり、命令ではなかった。」とする元海軍少尉の草稿が公表されましたが、当時の軍部では「上官からの打診」に背くことは出来なかった現実がある中で、自由意志が尊重されたとは考えられません。 また、赤紙による徴兵に応じなかった場合、単純な禁固刑では済まず、憲兵による逮捕・拷問は当たり前でした。 戦争になって恐れる対象は、日本軍の上官だったのではないでしょうか。その頂点が天皇だったのです。 今後、沖縄県に対して政府は財政面から圧力をかけるではないかとの懸念に注視して行きたいと思います。