白血球 (3)白血病とは
白血球 (3)白血病とは
白血病とは
白血病は病的な血液細胞(白血病細胞)が骨髄で無秩序に増加する疾患(血液の癌)です。
骨髄は血液細胞をつくり出す場です。その骨髄で白血病細胞の増加によって正常な造血細胞の増殖が妨げられて血液中 (末梢血)を循環します。また、骨髄から血液中にあふれ出た白血病細胞がさまざまな臓器に浸潤 (侵入)して障害することもあります。
白血病患者の血液中では白血病細胞あるいは病的な白血球を含めると白血球数は増加することも、また減少することもあります。しかし、正常な白血球は減少し血小板や赤血球も多くの場合減少します。末梢血中の白血病細胞は、数が多くても正常な機能を有しません。白血球の機能については、白血球(1)白血球の基礎をご参照下さい<解説1>。
<解説1>
赤血球には核が無く、赤血球の寿命は120日です。この頃になると脾臓でマクロファージにより赤血球は破壊されます。赤血球には分裂や増殖に必要な核が存在しないため、遺伝子が傷を受けることもありません。これらの理由から赤血球の癌はありません。血小板にも核は存在しませんので同様に血小板の癌もありません。
次回から、白血病についてさらに学びましょう。出来るだけわかりやすく説明させて頂きたいと思いますので、説明がわかりにくい箇所がございましたら遠慮無く、ご連絡頂きたいと思います。