医者を青くするもの (55)ローズマリー情報のまとめ
医者を青くするもの (55)ローズマリー情報のまとめ
この「医者を青くするもの」のシリーズで扱ったローズマリーに関する情報は、以下の通りです。
(30)ローズマリー1 ・・・・ローズマリーにはカルノシン酸という抗酸化物質が含まれる。
(31)ローズマリー2 ・・・・アルツハイマー型モデルラットの作成。顕微鏡観察。
(32)ローズマリー3 ・・・・アルツハイマー型モデルラットにおけるカルノシン酸の効果。
(33)ローズマリー4 ・・・・カルノシン酸は脳の長期記憶を改善できるか?
(34)ローズマリー5 ・・・・カルノシン酸は脳の短期記憶を改善できるか?
(35)ローズマリー6 ・・・・カルノシン酸は破壊された海馬の細胞を修復できるか?
(36)ローズマリー7 ・・・・カルノシン酸の空間記憶に及ぼす効果は?
(37)ローズマリー8 ・・・・ローズマリー・エキスの摂取で抗酸化活性は上がる?
(52)ローズマリー9 ・・・・・高コレステロール食に及ぼすローズマリーエキスの効果
(53)ローズマリー10 ・・・・・・ロズマリン酸及びカルノシン酸共に抗酸化活性は高い。
(54)ローズマリー11 ・・・・・・ロズマリン酸はLDLコレステロールと中性脂肪を下げる!
以上の限られた情報にし過ぎませんが、これまでの情報を整理しておきたいと思います。
上に示したとおり、(30)~(37)は、ローズマリーに含まれるカルノシン酸による認知症状の改善効果について紹介した報告です。
それに対して、(52)~(54)では、高コレステロール食によるコレステロール抑制効果について検討した内容で、ロズマリン酸の方がカルノシン酸よりも総コレステロール低下有効が高く、中でもLDLコレステロールと中性脂肪を下げ、HDLコレステロールに対しては弱い増加作用が見られました。
これらを整理しますと、ローズマリーに含まれる抗酸化物質で、
1) カルノシン酸は認知症の改善に効果が期待できそうです。
2) ロズマリン酸は高コレステロール血症の改善に期待できそうです。 ・・・LDLコレステロールを下げる。
となります。あくまでも動物実験レベルでの報告です。
他方、「ロスマリン酸認知症予防プロジェクト」では、参加者を募集していますので、関心のある方はリンク先を参照して下さい。
・・・・2019年、上記の試験研究は中止されていました。
効果が優れていると言う事は、当然過剰摂取した場合には、副作用があると考えた方が良いでしょう。
あまり過剰に期待せず、適度にローズマリーを楽しまれることをお勧め致します。