厚生労働省の「ジェネリック医薬品への疑問に答えます」から(1)
厚生労働省の「ジェネリック医薬品への疑問に答えます」から(1)
例年、新年度の始まる4月1日から、病医院を受診した際に支払う医療保険が改訂されています。
今年度の大きな改訂箇所は、在宅療養の促進と後発医薬品のさらなる使用拡大を促すものであった。
そんな折、2012年3月30日、厚生労働省は後発医薬品(ジェネリック医薬品)への疑問に対する当省としての科学的見解をまとめた「ジェネリック医薬品への疑問に答えます ~ジェネリック医薬品Q&A~」を公表した。http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000026nso-att/2r98520000026nu5.pdf
これまでジェネリック医薬品の品質などに対する不安の声は依然として多い中、薬価の安いジェネリック医薬品の使用は、患者の薬剤費負担軽減や国の医療保険財政健全化に資することから、厚生労働省としても、普及に向けた取組を進めています。と述べています。 上記タイトルの内容は、上のリンクサイトで確認していただきたい。
ここでは、疑問に対する回答の内から、何点かの疑問を指摘したい。
質問1. ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、先発医薬品とは使用する添加剤が違うのだから、先発医薬品と同じと言えないのではないか。
回答 上記の質問に対する同省の回答は、「ジェネリック医薬品が先発医薬品と異なる添加剤を使用する場合も、先発医薬品が上市後に添加剤を変更する場合と同様に、添加剤の違いによって有効性・安全性に違いが生じないことを確認しています。」
と回答しています。
次回以降、ジェネリック(後発医薬品)と先発医薬品の違いについて述べたいと思います。