食品添加物 (13)人工甘味料5 地域医療に貢献する 食品添加物 (13)人工甘味料5 - スクラロース1 - スクラロース ・・・・スクロース(ショ糖)に似ていますが・・・ スクラロースは、人工甘味料です。 スクロースに化学構造のよく似た糖類でサトウキビに含まれる天然の甘味料であるスクロース(ショ糖)の600倍の甘さを持ちます。 しかしながら、スクラロースは、ショ糖のように体内で炭水化物として消化、吸収されないため、代謝エネルギー量はゼロです。 従って、スクラロースを摂取しても、24時間後にほぼ100%が代謝・分解されずに排泄されるため血糖値やインスリン値にも影響を与えません。 この強い甘さを利用して、スクラロースは清涼飲料水やアイスクリーム、クッキー等に使用されています。 スクラロースの化学構造は下記の通り、化学構造内に塩素(Cl)原子を3つも有しています。 構造中の環構造は、グルコース(左側の部分構造)とフルクトース(右側の部分構造)の骨格構造を含んでいます。 類似の糖類に、スクロース(ショ糖)があります。 スクロース(ショ糖)は、下の化学構造の通り、環構造部分は、左がグルコースで、右側がフルクトースで構成されます。上のスクラロースとよく似ています こちらは体内でブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)に分解され、果糖も最終的にブドウ糖として利用されます。 人工甘味料であるスクラロースは、天然の甘味料であるスクロース(ショ糖)と化学構造はよく似ていますが、その違いは代謝だけではありません。 今回のスクラロースの説明は以上で終わります。 その理由は、次回の「人工甘味料であるスクラロースの危険性」に関する説明が長くなるためです。