認知症と生活習慣の関係 まとめ2016
認知症と生活習慣の関係 まとめ2016
明らかになったこと
日本人の認知症と生活習慣の関係を長期にわたって調べた久山研究を中心にご紹介させて頂きました。
この調査結果から、明らかになった「認知症と生活習慣の関係」は、下記の(1)〜(4)でご紹介しました。
さらに生活習慣における食事内容を詳しく調べた分析結果が、下記の(5)〜(8)です。
また、日々摂取している食事成分がどのように認知症につながるかを示したのが、下記の(9)〜(17) で、
(18) にはその内容を整理しておきました。
それでもまだ生活習慣と認知症の関係で、不明な部分は残されています。
しかしながら、日々の食生活で気をつけたほうが良さそうな点はいくつも明らかにされてきました。
何が良いかを見極める
一方、新聞広告やテレビCM、テレビショッピングでは、様々な健康食品や健康に関わる膨大な情報が繰り返し届けられています。
しかしながら、いずれの栄養成分も必要な成分ではあっても、その効果を長期にわたって調査し、どれくらいの量をどのくらいの期間摂取すればどの程度の効果が期待できるかについては、科学的に実証されていません。
お一人お一人が出来ることは、次の点です。
a)日々の食生活を生活習慣として「お気に入りの食材」を摂取することではなく、
b)食習慣を見直し、
c)良いと指摘された食品であっても、過度な期待をする事なく、
d)「食事バランス」を考えながら摂取していくこと。 ・・・ではないでしょうか。
(1)高齢者の疫学研究(久山町研究) ・・・・疫学調査の紹介。
(2)認知症と血圧・・・・・・血管性認知症は血圧と関連し、高齢化以上に発症リスクは上がる。
(3)認知症と糖尿病・・・・認知症対策には糖尿病対策が有効である可能性が指摘されます。
(4)認知症と脂質異常症、運動 ・・・・総コレステロールと認知症の関連性は認められていません。他方、運動と認知症については関連性が指摘されています。
(6)認知症に関連する栄養素 ・・・・脂肪酸3つとミネラル4つが認知症に関連する。
(7)認知症に関連する脂質とビタミン類 ・・・・認知症に影響する栄養素と食事の特徴。
(8)乳製品摂取量と認知症発症リスク ・・・・乳製品は少なくともコップ半分以上摂取しましょう。
(9)認知症に関係するホモシステインとは ・・心筋梗塞や脳梗塞の原因となる動脈硬化を誘導します。
(10)認知症+脳梗塞でホモシステインは上がるか? ・・・上がるんです!
(11)血管性認知症でホモシステインを下げると ・・・・報告の全文を入手できませんでした。
(12)血中ホモシステインと認識力1
-日本人高齢者の食生活における認知状態と血中ホモシステインの関係-
(13)血中ホモシステインと認識力2
-血清ビタミンB12、葉酸、クレアチニン、ヘモグロビンと血漿ホモシステインの関係-
(14)血中ホモシステインと認識力3
-血漿ホモシステインを反映するビタミンB12、葉酸、クレアチニン、ヘモグロビン-
(15)血中ホモシステインと認識力4 -認知機能、うつ状態とホモシステインの関係-
(16)血中ホモシステインと認識力5 -認知機能をホモシステイン、B12、葉酸から予測する-
(17)血中ホモシステインと認識力6 -認知機能とホモシステイン、B12、葉酸の関係-
(18)血中ホモシステインと認識力7 上記(12)~(17)のまとめ
<関連情報>
アルツハイマー型認知症に関する情報 まとめ(2013年6月)
食事バランス ←お気に入りの「一芸食品」に偏るよりもバランスが重要です。