マイコプラズマ感染症が流行しています2012年5月
マイコプラズマ感染症が流行しています2012年5月
マイコプラズマ感染症は、一年を通してみられる感染症ですが、今年の5月中旬過ぎからマイコプラズマ感染症の患者さんの増加が目立って来ました。
発熱は38℃代の事が多く、朝は37℃代に下がるため、受診されたときには肺炎になっていることもあります。
咳(せき)が出てきたと思っていたら、あっという間に咳込みがひどくなるのが特徴です。
従来まで効果のあったマクロライド系の抗菌剤が、2年ほど前から効かないか、効きが悪くなっていることも気になります。咳が気になると思ったら早めに受診されることをお勧めいたします。
当院では外来でマイコプラズマの迅速検査を行っています。
この検査は、マイコプラズマの感染により上昇する(IgM)抗体を検出する検査です。
従って、マイコプラズマに対する抗体が上がるまでに、発症してから3~5日くらいたたないと検出されません。
また、感染が長引きますと感染初期に上昇するIgM抗体は下がり、IgG抗体がしだいに上昇しますが、IgM抗体が上昇してくるまでの間は、タイミングによっては抗体が検出されないこともあります。
いずれにしろ、咳が長引き炎症が重くなりますと、治療に時間がかかるだけでなく、入院を必要とすることもまれではありません。
加えて、様々な症状が現れるため、それぞれの症状に対応する対処療法となってしまうことから、マイコプラズマ感染の診断が難しくなり適切な治療を外す危険性が上がりますので、早めに受診しましょう。
様々な症状とは、心筋炎・心外膜炎、中耳炎、鼓膜炎、多形紅斑、髄膜炎、脳炎、多発神経炎、血小板減少症などです。
咳が長引くなと感じたら、無理をせずに早めに受診されることをお勧めいたします。
マイコプラズマに関する情報は、当院のサイト内に下記の情報がございますので、ご参照下さい。
http://takamidai-clinic.com/?s=%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%BA%E3%83%9E