子宮頚がん予防ワクチン (2)接種における注意点とお願い
子宮頚がん予防ワクチン (2)接種における注意点とお願い
接種上の注意点
子宮頚がん予防ワクチンであるサーバリックス及びガーダシルの両ワクチンは、どちらも3回接種が必要ですが、2回目の接種は次のように異なっています。
サーバリックスの2回目の接種は、一ヶ月後で、3回目の接種は2回目から五ヶ月後です。
それに対しガーダシルの2回目の接種は、二ヶ月後で、3回目の接種は2回目から四ヶ月後です。
どちらのワクチンも接種の完了には六ヶ月かかりますが、2回目の接種時期が異なります。 それぞれ決められた適切な接種時期に接種を受けることで、効果的な免疫能を誘導できます。
2回目の接種時期を間違わないように接種を受けて下さい。そして3回目の接種まで滞りなく終わらせて、初めて有効な接種となります。
2回目や3回目の接種を忘れてしまい、接種が遅くなっている子供さんがおられますのでご注意下さい。
せっかく始めた子宮頚がんの予防が不完全な形で終わらないようにしましょう。
<当院からのお願い>
当院では基本的にはどのようなワクチンであっても、接種後30分間は院内で休んで頂くこととしています。
その理由は、予期しないアレルギー反応やショックあるいは意識消失を含む様々な副反応を生じた場合、可能な限り迅速に対応させていただきたいからです。
また、帰宅後も出来る限り安静を保っていただくようお願いしています。
患者さんの中には、医院の注意にも関わらず、すぐに帰宅される方もいらっしゃいます。
しかしながら、医院として出来ることは接種後に もしもの場合を考えて、医院を出て行かれるまでは責任を持って対応できる状態を整えているつもりです。
そのため、診療時間終了間際に来院された患者さんの接種はお断りしています。
診療時間の30以上前に接種できないため、医院として不十分な対応を避けるためです。
例えば、接種後に医院のスタッフが不足していたり、副反応に対して当院で対応できないような入院を必要とする場合に備え、近くの総合病院の受け入れ体制が不十分な時間帯の接種は、適切な対応が出来ないことを避けるためです。
ご理解とご協力をお願いいたします。