手足口病2017
手足口病2017
手足口病は、例年6~7月にかけて流行のピークがみられる夏型感染症です。
三重県における最近の流行状況を「三重県感染症情報センターの下記グラフ」でみると、
赤色の折れ線グラフの通り、2017年7月は過去最高の流行です!
2017年第28週(7月10日~7月16日)現在の定点当たり週間患者数は16.9人(759人/45定点)となっています。
好発年齢は、5歳以下が90%を占め、1~3歳にピークがあります。
<関連情報>
手足口病とは ・・・原因、症状、感染経路、感染対策 について(2011年7月に掲載)
コクサッキーウイルスを原因とする小児疾患3つの覚え方は?
手足口病 ・・・水疱性発疹と発熱。
原因は、コクサッキーウイルス、エンテロウイルス
ヘルパンギーナ ・・・・ヘルペス+アンギーナ → 水疱ができる急性扁桃炎。
原因はコックサッキー・ウイルス、エンテロウイルス、エコー・ウイルス
無菌性髄膜炎 ・・・発熱と頭痛、悪心・嘔吐で発症し、腹痛、下痢もある。頭痛と意識障害、頸部硬直などの症状
原因は、エコーウイルス、コクサッキーウイルス、エンテロウイルス、ムンプスウイルス、リケチア、肺炎マイコプラズマ、真菌。
3つをまとめると
・・・・手足(手足口病)ムキムキ(無菌性髄膜炎)のヘルパー(ヘルパンギーナ)とは、腐れ縁(コクサッキーとエンテロ)だね(脱水、発熱)。
→共通して知る症状は、「発熱・(下痢おう吐と経口摂取困難のため)脱水」。
共通の原因ウイルスには、コクサッキーとエンテロ(東京都感染症情報センターの表1を参照)が関与。
咽頭で感染し消化管で増殖します。
感染経路は主に経口・飛沫あるいは便からの糞口感染です。つまり、咽頭で感染し、消化管で増殖します。
従って、予防には手洗いと「うがい」が大切です。
エンテロウイルスとは
エンテロ(腸管)という意味があり、腸管内で増殖するウイルスの総称をエンテロウイルスと言います。
腸管で増殖することから、消化器症状を伴う事が一般的な特徴です。
コクサッキーウイルスとは
コクサッキーとは、アメリカのニューヨーク州コクサッキーで初めて発見されたことから、この名前が付けられていますが、エンテロウイルス(腸管ウイルス)の仲間です。