受動喫煙と肺ガン・乳ガン まとめ
受動喫煙と肺ガン・乳ガン まとめ
受動喫煙 まとめ
受動喫煙と肺ガン
次の(2)~(6)は、下の報告に関する説明です。
タイトル:Passive smoking and lung cancer in nonsmoking women.
訳:「禁煙女性の受動喫煙と肺ガン」
研究者:R C Brownson, M C Alavanja, E T Hock, and T S Loy
研究機関:Division of Chronic Disease Prevention and Health Promotion, Missouri Department of Health, Columbia 65203. コロンビアのミズーリ保健局、慢性疾患予防と健康増進部門
公表雑誌:Am J Public Health. 1992 November; 82(11): 1525-1530.
<私見>
上の報告では、確認計算の結果、幾つもの箇所で計算の誤りと想われる箇所を指摘しました。
最終的に研究報告として投稿・掲載されるまでの判断は、論文の執筆者以外に、他の共同研究者及び掲載された雑誌「 Am J Public Health 」の審査基準と審査員に問題があると思われます。
しかしながら、上記の調査報告を紹介させて頂いた理由は、「報告された結果」に対して、別の視点から見るならこの研究者の主観的判断の及ばない推察が可能であると考えられるからです。
多くの論文が、「非の打ち所のない」研究報告である事は、一見望ましいのですが、そのような完璧な報告はほとんどありません。
他方、確認計算や評価方法によって「結果の取扱を確認できる」ことや「別の角度から捉え直す事が出来る」報告の方が、より客観性が担保されていると考えられます。
現在のような情報化社会では、研究や調査報告は、これまで以上に数多く提出されていますが、論文の「要約」部分のみしか目を通さずに、内容全体を都合良く(矛盾なく)解釈する読み方をしてしまう傾向は、少なくありません。
「STAP細胞」騒動についての全体について、2017年6月3日に武田邦彦氏の意見は、「STAP細胞の報告内容が正しいか、誤りであったかよりも、それに関わったそれぞれの研究者やマスコミの姿勢の方が問題ではないか。」とする見方に共感します。
加えて、小保方氏の博士論文を読みもしなかった大学の学位審査体制や、事実の確認を怠った「STAP細胞」の共同研究者とメディアの関わりにより、理化学研究所の笹井芳樹氏を自殺にまで追いやる結果は、「誤りと不正」を区別あるいは判別するためにも、確認計算や追試験(再現実験)の出来るデータの出し方こそが求められていると考えられないでしょうか。
なお、下の補足説明の内容は、計算の誤りと判断される部分を個人的に指摘させて頂いた箇所ですが、あくまでも私個人の確認計算に基づく内容ですので、私の計算方法に誤りがないとは言い切れません。
従って、誰もが遠慮なく見方や意見、考え方を述べ合って、より正しい方向へ向かっていく姿勢こそが研究者だけでなく、多くの方々に求められるのではないでしょうか。
「(4)幼児期の受動喫煙による肺ガン死亡データ」の補足説明 ←補足説明。
(5)幼児期受動喫煙者の同居家族・喫煙箱数と肺ガン死亡の関係
「(5)幼児期受動喫煙者の同居家族・喫煙箱数と肺ガン死亡の関係」の補足説明 ←補足説明
(6)幼児期受動喫煙者の「同居両親の喫煙状態」と肺ガン死亡の関係
(7)幼児期受動喫煙者の「同居両親の喫煙量」と肺ガンリスクの関係
受動喫煙と乳ガン
下の報告については、以下の(8)〜(11)で説明させて頂きました。
番号が(8)からとなっているのは、「受動喫煙」としての番号を続けただけです。
タイトル:Husband’s smoking status and breast cancer risk in Japan: From the Takayama study
訳:「日本における夫の喫煙状況と乳がんリスク:高山研究から」
研究者:Keiko Wada, Toshiaki Kawachi, Akihiro Hori, Naoharu Takeyama, 他。
研究機関:Department of Epidemiology and Preventive Medicine, Gifu University Graduate School of Medicine, Gifu, Japan 阜大学大学院医学系研究科疫学と予防医学科
Department of Internal Medicine, Kumiai Kosei Hospital, Takayama, Japan、他。 高山病院内科
公表雑誌:Cancer Sci. 2015 Apr; 106(4): 455–460.