行列をつくらない医院 地域医療に貢献する 行列をつくらない医院 病医院の看板に書かれている診療科について、国(厚生労働省)も、また病医院の開設を許可する県も医師会も言っていないタブーがあります。 病医院の看板の表記にかんする規程 各病医院には内科、小児科、外科、産婦人科、皮膚科、耳鼻科などの診療科目が書かれていますが、この診療科目の表記について、厚生労働省も県も医師会も黙認しています。 たくさんの診療科を掲げる医院の先生は、経験診療科あるいは得意診療科が多かったのでしょうか? ・・・どうでしょうか。わかりません。 極端な場合、全く診療経験の診療科を標榜している病医院もありえますし、医師がひとりあるいは数人しかいないにも関わらず、いくつもの診療科目を標榜している病医院もあります(当院も医師ひとりで三つ標榜していますが、いずれも経験しています)。 医師がひとりの個人の医院で診療科目のたくさんある病医院の先生は、どの診療科も研修を終えてきたのでしょうか? ・・・それはわかりません。 研修を終えたという修了証書のようなものはあるのでしょうか? ・・・・・・以前はありませんでした。最近では卒業後に前期研修と後期研修がそれぞれ2年間の研修コースが設定されています。このコースを終了すると証明書が発行されますが、特定の診療科のみを研修したことを証明する書類ではありません。いくつかの診療科を回わり、基礎的な診療能力を学ぶことが目的になっています。 また最近でこそ、認定医や専門医と言った各学会がそれぞれの基準で、診療経験と試験(記述試験と口頭試問)により、診療経験と医療水準を評価するようになってきました(当院は専門医制度が出来る前に医院を開設していますので、専門医ではありません。) 一方、最近になって制度化された介護や救急救命、緩和医療などについては、それぞれ試験や勉強会・講習会があり、それらの試験や勉強会・講習会などに参加して、その資格を標榜している所もあります(いずれも勉強会・講習会・試験を受けています)。 従って、看板に書かれている診療科とその医師の臨床経験は、必ずしも保証されるものではありません。 どうしてでしょうか?・・・・・・・ 看板の表記する診療科に規制や基準がないからです。 問題は患者さんはどの様な基準で、病医院を選べばよいかと言う点です。・・・・・・わかりません。 ではどうやって見分ければよいか? ・・・・・・診察を受けた際、先生の表情に余裕があれば、その先生の得意分野の病気である可能性が高いと考えられます。さらに説明が丁寧でいろんな角度から助言を下さるなら、なおその確率は高いと思います。 加えて、何日後にもう一度見せて下さいと再診を促されれば、先生の診断や治療で病気が治ったかどうかを確認しようという姿勢が見て取れますので、責任感のある先生だと思います。 私たちのクリニックも「看板倒れだ」と言われないように日々がんばりたいと思っています。但し、行列はいりません。 なぜなら、行列が出来ると一人一人の患者さんに時間をかけて診療する余裕がなくなるからです。余裕がなくなると焦ります。集中力も続きません。コンスタントに患者さんに来ていただけると、一定のペースで診療に集中できます。その結果、間違いも少なく出来ると考えています。そのために、電話予約システムを三重県ではいち早く導入いたしました。 この様な理由で、行列をつくらない医院を目指しています。 ご希望の診察時間を電話の案内に従って入力いただけるとご予約できます。そうすれば行列をつくらずにしっかりとした診療をやっていけると思っています。また、待ち時間も少なくなると思いますし、駐車場の混雑の緩和にもつながります。そして違法駐車も減らせますし、近隣の住民の方にも迷惑をかけないで済みます。