2018年の花粉症 (1)花粉症有病率の高い地域はどこ?
2018年の花粉症 (1)花粉症有病率の高い地域はどこ?
花粉症発症率の全国平均は、調査した地域と年代にもよりますが、概ね26.4%とされているそうです。
しかし、自然環境の違いから、発症率にも大きな地域差があると推定されいます。
下にご紹介する報告から、花粉症の発症率が高い地域と低い地域を調べてみましょう。
タイトル:花粉症有病率の高い地域
研究者:村山 貢司, 馬場 廣太郎, 大久保 公裕
公表雑誌:アレルギー59(1)、47-54,2010.
花粉症有病率の高い都道府県は?
そこで上記の報告の表1から、2008年時点における花粉症有病率の高い都道府県を探してみますと発症率の高い地域は次のとおりでした。
1位:山梨 44.5%
2位:高知県 41.2%
3位:高知、栃木、埼玉 39.6%
4位:静岡 39.3%
5位:岐阜 36.5%
6位:奈良 35.0%
7位:京都 32.8%
8位:三重 33.2%
9位:宮城 3.25%
10位:千葉 32.4%
花粉症有病率の低い都道府県は?
他方、発症率の低い地域は次のとおりでした。
1位:北海道 2.2%
2位:沖縄 6.0%
3位:宮崎 8.2%
4位:岩手 12.1%
5位:青森 12.5%
日本の北と南では、花粉症の発症率は低そうです。
さて、上の報告では、花粉症の有病率の地域差だけでなく、その要因を分析したグラフも示されています。
しかしながら、具体的な計算の精度を示すデータを明らかにすることなく、花粉症の要因を評価しています。
その評価に対しては、再評価可能なデータが示されていないことから、これ以上、この報告から引用したデータを紹介することは控えたいと思います。