1才未満児へのインフルエンザ予防接種について
1才未満児へのインフルエンザ予防接種について
日中の暑さも随分とやわらぎ、朝夕はすっかり秋に入っていることを思わされる頃となりましたが、おかわりございませんでしょうか。
最近、一歳未満のお子さんをお連れになるお母様から、「今こんなにたくさんのワクチンを打っているのに、インフルエンザワクチンも接種したほうが良いのでしょうか?」と言った質問が増えてきました。
インフルエンザワクチンの接種をお勧めしている場合
先天性の心臓病、未熟児で出産時にトラブルがあり入院した経験のある赤ちゃんなど、何らかの危険性(リスク)をお持ちのお子さんや、保育園・託児所などで預かって頂いているお子さん達は、インフルエンザワクチンの接種をお勧めいたします。
上記以外(赤ちゃんに先天性のリスクがなく、集団生活に入っていない)の場合
上記のような先天性疾患のリスク要因がない場合や、一歳未満で集団生活の環境にさらされていない赤ちゃんの場合には、ご両親のご希望に応じて接種いたします。
また、一歳未満の赤ちゃんと同居のご家族の方は、下記の「同居家族の注意」をお読みください。
同居家族の注意
一番大切なことは、一歳未満児のご両親、兄弟姉妹などの同居家族がインフルエンザワクチンの接種を受け、赤ちゃんがインフルエンザウイルスに感染しないように守ってあげる事です。
さらに付け加えるなら、同居のご家族の一人一人は、外出先から帰った際、赤ちゃんと触れ合う前に着替え、手洗い、うがいを行いましょう。
ワクチン接種の危険性と利益
インフルエンザワクチンを接種する危険性は、有効性に比べて著しく低いものですが、ワクチンを接種したから絶対に大丈夫とは言えないのが一歳未満でワクチンを接種する場合に言えます。 まだ免疫能が充分に発達していない場合があるとされていますが、それでも接種をお勧めするのは、ウイルスに感染した際のリスクに比べて、少しで症状を軽くできる効果が期待されるからです。
一才以上になったら
一才以上になれば、しっかり毎年 インフルエンザワクチンを接種しましょう。2回接種が必要ですので、当院では10月中旬と11月中旬の二回接種することをお勧めしています。
他のワクチン接種との間隔の問題
他のワクチン(DPT、プレベナー、ヒブ、ポリオ)接種との接種間隔については、お一人お一人の接種状況に応じて指導させて頂いています。
インフルエンザワクチンの二回目の接種後には、約二週間で抗体がピークになり、六ヶ月間ワクチンの効果が続くと言われています。
疑問や心配なことがございましたら、遠慮無くご相談くださいますよう、ご案内いたします。