関東と関西の違い (7)憧れの違い
関東と関西の違い (7)憧れの違い
「憧れ(あこがれ)」と一言で言っても、様々な面(おしゃれ、街の印象、食生活、人間関係、他)がありますし、またその方向性や好みも多様ですので、あくまでも個人的な印象です。
東京は何もかも一番で憧れは自分の街
東京は、基本的に国内で一番の大都会であり、世界にも名が通る有名な都市です。
従って、東京人のあこがれは、パリとかローマとか歴史的にも名だたる地名の街です。
そして何よりも、東京以外は田舎と思っているのではないでしょうか。
加えて、野球はかつての常勝軍団であり絶対王者のイメージがある巨人です。
試合には勝って当たり前、スター選手揃いの球団であり、過去における様々なドラフト会議における不正や選手の麻薬との関わり、野球賭博が発覚しても、まさに「巨人の信者」のように見えます。
大阪人の憧れと自負心
他方、大阪人は大阪に自負心を持ちながらも、憧れは神戸市の神戸人のさりげない品格です。
一目置いているだけではなく、明らかに憧れの街であり、尊敬の眼差しで見ているのではないでしょうか。
そして大阪人が何よりも嫌っているのが、裏と表が明らかな京都人のようです。
その有名な話が「ぶぶ漬け」と聞きました。
大阪人が疲れる相手は京都人、その理由は
「ぶぶ漬け」の「ぶぶ」は「お茶」あるいは「オブ」からイメージされる「お湯」で、ぶぶ漬けは「お茶漬け」を意味します。
さて、京都人は長居しそうになった客に「ぶぶ漬けでもどうどす?」と声をかける時、「遠回しに帰宅を促している」ことらしい。
従って、京都でこの「ぶぶ漬け」を勧められたら「この辺で失礼します」と帰るのが礼儀とされるらしい。
これを拡大解釈する大阪人は、「コーヒーでもビールでも、何かを勧められたら、帰ってくれと言われていると解釈しなければならない」ので、本音を探らなければならないので疲れる。
つまり、京都人は言っていることと反対のことを思っていると受けとめなければならないので嫌いだと言うことです。
このような京都人の品性は、「本音を吐き出す大阪人」には受け入れがたい性質の一つと写っているのではないでしょうか。
その一方で、野球ではどんなに負けが続いても阪神タイガースを応援し続けているところが関東と大阪人との大きな違いです。
但し、大阪人の自負心は、自分と大阪に自身があり、「自分あってのタイガースと考える価値観と正義感?」を周囲にもやや押し付けている感じがします。
その大阪人の東京に対する見方は、憧れる部分と批判的な部分が半分ずつくらいでしょう。