ハウスダスト対策 まとめ
ハウスダスト対策 まとめ
(1)ダニとシラミは脚の数が違う ・・・シラミの脚は6本で、カメムシも6本。ダニの脚は8本で、クモも8本。
(4)ハウスダストの測定 ・・・ハウスダスト指標計、空気汚染測定器、空気品質モニター計測器、ダイソンピュアクール空気清浄ファン、マイティチェッカー(ダニアレルゲン測定キット)をご紹介しました。
(5)布団クリーナーの有効性1 ・・・・ダイソンのクリーナーと他社製品のハウスダスト量、ダニアレルゲン量、排気に含まれるPM2.5を比較。また、横浜市消費生活総合センターによる布団クリーナーの評価方法。
(6)布団クリーナーの有効性2 ・・・上記(5)の横浜市消費生活総合センターによる布団クリーナーの評価結果。
(7)ダニの糞を固めるスプレーの効果 ・・・ダニの糞や死骸を固めるスプレーの効果は?
(8)ペルメトリンを染みこませた布でダニ退治 ・・・ペルメトリンを染みこませた布でトコジラミを寄せ付けないのではなく、殺虫効果を期待した研究を行いました。この布製品でアレルギーを抑制することです。
(9)トコジラミに対するピレスロイド耐性の検討 ・・・接触バイオアッセ-でペルメトリンを染みこませたアクティブ・ガード生地に4種類のトコジラミ株を接触させ、10日間の累積死亡率を観察した。その結果、ピレスロイド耐性の野生トコジラミ株(Marcia株)は、10日後での22%しか死ななかった。
(10)ピレスロイド忌避率の検討 ・・・ペルメトリンを塗布したActive Guard生地を処理ゾーン1とし、
対照生地のペルメトリン未処理生地のゾーンをゾーン2としてシャーレ内に貼り付け、
そして各ゾーンにおける滞在時間から、Active Guard生地を避けている時間を忌避率として比較したが、どのトコジラミ株でも滞在時間に差は無かった。
(11)ピレスロイド処理生地におけるトコジラミの動き ・・・ペルメトリンを塗布(処理)したActive Guard 生地と未処理生地における各トコジラミ株の移動距離を調べた結果、Marcia株(ピレスロイド耐性で、ノックダウン耐性)のみが処理ゾーン1でもゾーン2でも移動距離が高いものの、Marcia株以外の株は、対照生地(ペルメトリン未処理生地)における移動距離がやや多い傾向が見られた。
(12)ピレスロイド処理生地における摂食抑制 ・・・野生のトコジラミ株であるMecra株の摂食率を大きく減少させ、その後の生存率を著明に減少させた。
ピレスロイド系のペルメトリンを浸漬させたActiveGurad生地と対照生地における5種類のトコジラミ株の挙動を観察した結果を整理すると次のとおりです。
・・・・この結果が示された時点で、この研究の焦点は、スーパートコジラミ株であるMarcia株に対する効果の検証が進められました。
2) (10)ピレスロイド忌避率の検討 で、ペルメトリンを塗布したActive Guard生地と対照生地における滞在時間から、Active Guard生地を避けている時間を忌避率として比較したが、どのトコジラミ株でも滞在時間に差は無かった。
3) (11)ピレスロイド処理生地におけるトコジラミの動き ・・・ペルメトリン処理したActive Guard 生地と未処理生地における各トコジラミ株の移動距離を調べた結果、Marcia株(ピレスロイド耐性で、ノックダウン耐性)のみが処理ゾーン1でもゾーン2でも移動距離が高いものの、Marcia株以外の株は、対照生地(ペルメトリン未処理生地)における移動距離がやや多い傾向が見られた。
4) (12)ピレスロイド処理生地における摂食抑制 から、野生のトコジラミ株であるMecra株の摂食率を大きく減少させ、その後の生存率を著明に減少させた。
<関連情報>
このシリーズはトコジラミに対するアレルギーの予防に関する報告をご紹介することでした。
その関係で、室内で飼育されていることが多い犬のアレルギーに関する情報を添えておきます。
犬アレルギーとは言っても犬のフケや毛に対するアレルギーではなく、犬自身のアレルギーについて参考になるサイト
上記のリンク先では、犬アレルギーの90%がハウスダストによるもので、残り10%は食物アレルギーと説明されています。
つまり、犬自身のアレルギーも大半がハウスダストが原因であることから、この「ハウスダスト対策」のシリーズに有益な情報としてリンク先を示しておきます。
豊富な犬の皮膚病の写真が掲載されており、各ページの説明は簡潔で理論的なため、解り易い情報と思います。
犬自身のアレルギーの原因を減らすことは、飼い主のアレルギー対策にも成ります。
他の関連情報
トコジラミとその効果的な防除法 平成 26 年度生活衛生関係技術担当者研修会 資料、(一財)日本環境衛生センター、環境生物部 部長 武藤敦彦