4種混合ワクチン不足への対応
4種混合ワクチン不足への対応
このサイトで、10月29日に「4種混合ワクチンの開始とご予約のお願い」で示したように、2012年11月1日から4種混合ワクチン(DTP+不活化ポリオ)の接種を開始する予定でした。
しかしながら、ワクチンの生産が著しく遅れているため、4種混合ワクチンを接種する予定であった今年(2012年)の8月1日以降に生まれたお子さん達に対しても、従来のDTP3種混合ワクチンと不活化ポリオワクチンを接種することが厚生労働省により示されています。
詳細は、厚生労働省の「ポリオとポリオワクチンの基礎知識」Q&Aの問9~問11に示されているように、
「特に百日せきの接種を遅らせることはおすすめできないため、4種混合ワクチンの入荷を待つことはせず、生後3ヶ月を過ぎたらできるだけ早く3種混合ワクチンと単独の不活化ポリオワクチンを接種することが望ましいです。」との説明がございます。
この理由は、1歳未満児が百日咳にかかると、死亡する事が少なくないため、早めに百日咳に対する免疫をつけておきたいからです。
4種混合ワクチンの生産を待っていてDTPワクチンの接種を遅らせる事で、百日咳に対するリスクを高めることにつながります。
DTPワクチンは生後六ヶ月までに2回の接種が必要なワクチンです。
なお、不活化ポリオワクチンの接種後18日目に死亡された6ヶ月のお子さんは、ワクチン接種と死亡との因果関係はなかったとの判断がされています。
不活化ポリオワクチンの接種を心配されて、ワクチン接種を受けずにポリオに感染するお子さんが出ないことを願っています。
<注意> DTP3種混合並びに単独の不活化ポリオワクチンについては、予約は不要です。
用語説明
DTPワクチン:ジフテリア・百日せき・破傷風の混合ワクチン。
百日咳については、当サイトの「DPT三種混合ワクチン」をご参照下さい。