健康に暮らせるの何歳までか (1)健康寿命とは
健康に暮らせるのは何歳までか (1)健康寿命とは
平均寿命が延び、退職後のセカンドライフ期間は益々長くなって行きそうです。
このサイトでも、寿命中位数 (3)セカンドライフの年数 でご紹介したように、60歳の定年から残りの寿命(寿命中位数)までのセカンドライフ期間は、昭和30年生まれの男性で約18年と述べました。
しかし、多くの場合寿命までの間、いつまでも健康が維持され、自立した生活を継続出来るというわけには行きません。
年齢と共に徐々に老化は進行し、いずれ自立した生活が困難となる時期が訪れてきます。それでは、いつまで自立した生活が可能なのでしょうか。
厚生労働省は、2012年10月11日に、「健康寿命をのばそう」と言うプロジェクトを公表しました。
このプロジェクトは、主に生活習慣病の予防を目的としています。この目的のための具体的なテーマは、「適度な運動」「適切な食生活」「禁煙」の三つにあります。
それでは、健康寿命について一緒に学んでみましょう。
健康寿命とは
日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間のことを健康寿命と言います。
寿命(中位数)から介護(自立した生活ができない期間)を受けるまでの期間を差し引いた年数が健康寿命になります。
2010年時点での日本人の健康寿命は男性で70.42歳、女性で73.62歳であるとが発表されています。
健康寿命とは、平均寿命から日常生活を大きく損ねる病気やけがの期間を差し引いたもので、「健康体で生活できる寿命」ということになります。
2007年の世界保健機関(WHO)の資料によると、日本は男女の平均が76歳で世界一の健康寿命国となっており、男女別でも男性が73歳、女性が78歳となっています。
厚生労働省の定義とWHOの定義とでは健康寿命についての評価に数年の差が見られますが、次回はもう少し具体的に述べてみたいと思います。
その理由は、退職後の健康でいられる期間を把握しておくことで、定年後の生活をより有意義に過ごすためです。