オゾン (1)健康に及ぼすオゾン層の役割
オゾン (1)健康に及ぼすオゾン層の役割
オゾン層は皮膚ガンや白内障を減らしています
環境問題におけるオゾンの役割は、地表の酸素が成層圏に達すると、紫外線によってオゾンが発生し、オゾン層が形成されます。
上の図は、「気象庁のサイト」から引用させて頂きました。
このオゾン層があることによって、私達は紫外線による様々な障害(皮膚がんや白内障)から保護しています。
早速、具体的なオゾン層の有無による健康障害の推計データをご紹介します。
皮膚がんのリスク評価
「太陽紫外光による影響」の83ページに示されている「図 53 様々なシナリオに基づいた皮膚がんのリスク評価」を下に示します。
2010年における「人口100万人当たりの皮膚ガン発生率」は、
上のグラフで青色の線が示す通り50人程度(2010年)です。
その状態のまま、環境対策を行わなかった場合(上図で、「規制なし」)、
2020年には100人程度に増加し、さらに
2040年には、赤色の線が示す通り、500人に迫る増加が推定されています。
白内障のリスク評価
上記「太陽紫外光による影響」の85ページには、「図 55 様々なシナリオに基づいた白内障のリスク評価」を下に示しました。
2010年頃の「人口100万人当たりの年間白内障発症数」は、
青色の線が示す通り20人程度ですが、
2020年には、赤色の線が示す通り45人程度まで増加するという推定が示されています。
オゾン層は、直接、ヒトの健康に影響を及ぼすだけではありません。
地球環境の温暖化が進む事が指摘されています。
次回、オゾンと温暖化の関係、及び温暖化の影響について調べてみたいと思います。