健康に暮らせるのは何歳までか (4)独断的結論
健康に暮らせるのは何歳までか (4)独断的結論
今回か「健康に暮らせるは何歳までか」の最終回です。
これまで、下記について述べてきました。
(1) 健康寿命とは
(2) 健康寿命の算定方法の指針
(3) 実態調査に基づく健康寿命
しかしながら、が、厚生労働省の「健康寿命をのばそう」と言うプロジェクトは、これからです。
とても厚生労働省の計画を待てません。そこで、やや独断的ではありますが、上記(1)~(3)の情報から以下のような結論と私見のまとめを述べてみました。
そして参考までに、健康寿命を伸ばす上で参考になりそうな書籍を紹介させていただきます(私はまだ読んでいませんが、役に立ちそうでしたら教えて頂きたく思います)。
<結論>
以上のデータから、このサイトで言いたいことは次の3点です。
1) 定年後のセカンドライフ期間=平均寿命-定年の年齢(=14年) は、退職後の余命期間であり、自立したセカンドライフを楽しめる健康寿命期間は、長くなさそうです。
2) 上記の(3)で述べた表では、定年を65歳と仮定していますが、自立した退職後のセカンドライフ期間を長く得るには、60歳で退職した方が良さそうです。
3) 厚生労働省の「健康寿命の算定方法の指針」に基づくなら、厚生労働省は医療費や介護保険料の予算削減の根拠となる可能性が示唆されます。
しかしながら、この資料を悲観的に眺めるのではなく、退職後の生活の転機の目安ととらえてはいかがでしょうか。
<まとめ>
定年退職は、無理して65歳まで働かずに退職し、退職後はこれまでやりたかった身体活動や旅行には、早めに取りかかることで、健康寿命期間を伸ばしましょう。
退職後の活動力の基礎となる体力と健康は退職前から準備しておきましょう。特にこれからの時期、寒さがこたえるなと感じるのは、年齢に伴う筋肉量の低下による基礎代謝の低下も一因となっています。
そして退職後の健康寿命期間内に、終の棲家を決めておき、将来のご自分の介護を家族に頼る場合には、よく話し合っておきましょう。
また、不健康期間に入る前に自宅で住み続けるならバリアフリー化を済ませ、有料老人ホームに入る場合は、希望の候補施設の絞り込みを終え、身辺整理と転居の準備を進めておきましょう。
<参考書籍>
「60歳からはじめる寝たきりにならない超簡単筋力づくり」 周東寛 著 コスモトゥーワン 出版
「100歳までひとりで動ける体をつくる」 宮田重樹 著 主婦と生活社 出版