臓器移植の実施状況2012
臓器移植の実施状況2012
2012年(平成24年)11月15日、厚生労働省の健康局疾病対策課臓器移植対策室は、「臓器移植の実施状況」について公表した。
上記の報告によれば、各臓器の2012年10月31日現在の移植希望登録者数は下記の通りである(但し、角膜は9月30日現在の数値。 また、二種類以上の臓器移植の希望者数は割愛してあります)。
それに対する2011年度には44名の脳死判定が行われ、脳死者からの提供数と移植数を上記のリンク先から抜粋した。
移植臓器 | 移植希望登録者数 | 脳死提供数 | 脳死者からの移植数 | 5年生存率(%) | 5年生着率(%) |
心臓 | 231 | 29 | 29 | 95 | 95 |
肺 | 187 | 31 | 38 | 73 | 71 |
肝臓 | 392 | 36 | 39 | 79 | 78 |
腎臓 | 12267 | 43 | 85 | 91 | 75 |
膵臓 | 47 | 31 | 31 | 95 | 69 |
小腸 | 4 | 3 | 3 | 72 | 72 |
角膜 | 2284 | 21 | 37 | - | - |
上記の脳死提供数及び移植数は、2011年度の実数であるが、5年生存率及び5年生着率は、それ以前のデータであり、小数点以下を四捨五入して抜粋した。
腎臓と膵臓は5年生存率に比べて、5年生着率が低下している。これは最初の臓器の生着せず、再移植して患者さんは生存している事を示しています。
<用語説明>
生存率とは、移植術を受けた患者の内、5年後にも生存している者の割合を示しています。
生着率とは、移植術を受けた患者の内、移植された臓器が5年以上の間、移植を受けた患者さんの体内で移植した臓器が機能している者の割合を言います。
<参考情報>
過去にこのサイトで紹介した臓器移植についても参考までに付け加えておきます。
臓器移植の実施状況等に関する報告書(2011年10月25日)
拡張型心筋症の13歳少年、心臓移植のため渡米 (1)拡張型心筋症とは
拡張型心筋症の13歳少年、心臓移植のため渡米 (2)治療における問題点
心臓移植 (←パソコンの話)