年末年始コラム2012/2013 (1)待ち望む楽しみ
年末年始コラム2012/2013 (1)待ち望む楽しみ
以下の内容は2012年末に掲載した内容を、2013年末用に内容を修正して掲載させていただきます。
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今年も様々な出来事がございました。 ここに一つ一つ書けば、こんなひどいこともあった。あんな残念なこと、悲しいこともあったとの思いがよみがえってくるかも知れません。
そんな悲しくてつらい一年であっても、12月に入ると「もうすぐクリスマスだ」とか「もうすぐお正月だ」と思いを馳せる気持ちもわき上がって来るのではないでしょうか。
そして耐えてきた気持ちと同時に、この一年もそれなりに頑張ってきたし、何とか無事に過ごせて良かったとの思いもこみ上げてくるのではないでしょうか。
(1)待ち望む楽しみ
待ち望むような期待感に満ちた思いの一つにクリスマスがあります。 今日は、子供の頃に経験したクリスマスを「待ち望む思い」について触れてみたいと思います。
アドベント
さてクリスマスを指折り数えて待ち望む「アドベント」についてご説明させていただきます。
アドベントとは
クリスマス前の約4週間は、待降節(アドベント)と呼ばれています。
「アドベント(Advent)」とは、ラテン語の「来る」いう言葉から生まれました。
待降節は11月30日、もしくはそれに近い日曜日(2013年は12月1日)からクリスマス・イブ(12月24日)の期間を指しています。
「教会暦」では、この待降節から新年がはじまり、イエス・キリストの生涯を一年をとおしてイエスの誕生から主の教えを説かれた生涯、十字架刑や復活際を通して、その救いの業(わざ)に思いを巡らせてお祝いしたり、礼拝を行ったりします。
最も、日本のクリスマスは年末商戦にあおられている事もあり、プレゼントが飛び交っていますが、
お祝いされるべき対象は、誰でしょうか?
お祝いされる主役の一人は降誕されたキリストです。 同時に、キリストを地上に使わされた天におられる方は、私達一人一人のために天からの贈りもの としてキリストを地上に贈られました。
従って、お祝いされるべき対象は、キリストであり、またキリストを贈って頂いた私達がお祝いされることも 聖書解釈上、何ら問題のないことです。 ですからキリスト教会では、このクリスマスの時、お互いにおめでとうございますと言い合います。
クリスマス・リース(アドベント・クラウンとも言います)
もみの木の小枝や柊(ヒイラギ)でクラウン(リース)を作ります。
クラウンとは、丸い形をした輪のことで、リースとも言います。この上に4本のローソクを立てます。
このアドベント・クラウンはいわばカウント・ダウンの目印のようなもので、 日曜日ごとに1本ずつローソクに火を灯して、キリストの誕生を待ち望みます。
ローソクを灯す数が毎週減っていくのを見ることで、目に見える形でクリスマスが近づくのを指折り数え、待ち望む気持ちになります。
クリスマスのリースの意味
キリストの血を表わす赤、常緑樹に象徴される生命力を表わす緑、純潔を表わす白を用いて作られるのが伝統的なクリスマス・リースです。
柊(ヒイラギ)の葉は、イエス・キリストの被った茨(いばら)の冠(かんむり)で、「受難」を意味しています。 赤い実は「十字架の上で流された血」として飾られているそうです。
これをクリスマスに飾るのは、十字架刑と言う受難を背負われたキリストへの感謝を忘れないようにとの思いからではないでしょうか。
ですから、クリスマスが終わっても片づけなければならないと言うことはありません。
さあ、今日は12月20日で、12月1日から始まったアドベントもいよいよクライマックスです。
12月1日のアドベントにはクリスマス・リースやツリーを飾って、クリスマスを待ち望んでおられますでしょうか。