オゾン (18)4℃で一年間保存したオゾンナノバルブ水の殺菌効果
オゾン (18)4℃で一年間保存したオゾンナノバルブ水の殺菌効果
「(16)オゾンナノバルブ保存液の殺菌効果」では、凍結保存状態のオゾンナノバルブ水(NBOW)を解凍後、25℃及び4℃で保存した場合のオゾン酸化還元電位を測定しました。その結果、4℃で保存した場合は、一週間後でも90%以上のオゾンが残存し、4週間後でも65%のオゾンが保存されていた事をご紹介しました。
「(17)オゾンナノバルブ保存液の殺菌効果」では、凍結保存されたオゾンナノバブル水を4℃と-20℃で1年間保管した場合の残存オゾン濃度を調べた結果、
一年間4℃で保存されたオゾンナノバブル水中の残留オゾン濃度が 0.34μg/ mlで、は、-20℃で一年間保存されたオゾンナノバブル水の残留オゾン濃度が、3.68μg/ mlであった事を示しました。
今回は、一年間4℃で保存したオゾンナノバブル水の大腸菌に対する殺菌活性についてご説明させて頂きます。
タイトル:Microbicidal Effects of Stored Aqueous Ozone Solution Generated by Nano-bubble Technology
訳:「ナノバブル技術によって生み出された貯留オゾン水溶液の殺菌効果」
研究者:MINEAKI SEKI, TATSUYA ISHIKAWA, HIROSHI TERADA, and MASAYUKI NASHIMOTO
研究機関:Research Institute for Healthy Living, Niigata University of Pharmacy and Applied Life Sciences, Niigata, Japan
公表雑誌:In Vivo. 2017 Jul-Aug; 31(4): 579–583.
下の図3のグラフの縦軸は、4℃で一年間保存したオゾンナノバブル水の大腸菌に対するコロニー形成数を相対的に評価し、オゾンナノバブル水を添加しなかった際のコロニー形成数を100%として現しています。
横軸は、4℃で一年間保存したオゾンナノバブル水を作用させた時間(分)を示しています。
最も左側の棒グラフは、オゾンナノバブル水を添加しなかった対照で「「0分」として示しています。

この結果は、オゾンナノバブル水を作用させなかった最も左の棒グラフのコロニー形成数を100%とした場合と比較しても変化が見られませんでした。
・・・・・いずれにしろ、4℃で一年間保存したオゾンナノバブル水の効果は、ほとんど期待できません。
・・・・・この結果は、「(17)オゾンナノバルブ保存液の殺菌効果」で示した4℃で一年間保存したオゾン濃度が、-20℃で一年間保存した場合のオゾン濃度の1/10であったことからも、オゾンナノバブル水の殺菌効果が低下したことがわかります。