研修医のマッチング (3)マッチングの結果
研修医のマッチング (3)マッチングの結果
「(1)マッチングとは?」の「マッチングまでのスケジュール」で示した通り、来年卒業予定の医学生と研修先病院のマッチングの結果は、すでに公表されています。
2019年に行われたマッチングは、2020年3月に行われる医師国家試験の合格者が研修医として、希望する研修先病院とのマッチング結果で、2019年の10月17日にはすでに決定され、厚生労働省のサイトに公表されています。
その結果が上のリンク先に示されています。
ただ、医学生にとっては卒業試験と医師国家試験の両方をクリアできなければ、研修医にはなれませんので、マッチングが成立していてもそのマッチングは自動的に解消されてしまいますので、
マッチングで希望の研修先が決まっても、決して楽に卒業と国会試験合格が約束されたと言うわけではありません。
マッチング結果の概要
上に示した「マッチング結果」の1ページ目の表1に①~⑨の番を付けた「研修医マッチング参加状況」を示しました。
①は、研修医として参加しようとした医学生及び既卒医師数を現しています。
②は、実際に希望順位を登録した医学生及び既卒医師数。
③は、参加登録はしたものの、何らかの事情で希望順位登録をしなかった医学生と既卒医師数。
④は、1人の医学生または既卒医師が、研修医として受け入れ先病院を登録した希望の最大病院数。
⑤は、希望した病院の最小数。
⑥は、1人の医師が希望して登録した病院数の平均。
⑧は、研修先病院として参加登録した病院数。
⑨は、⑧で参加した病院が募集している研修医の合計数を表しています。
研修希望順位毎のマッチ率
下の表2の説明は省略します。
表3は、研修医として希望した希望順位ごとのマッチ数(マッチ率)を示しています。
上の表3で、Aは、第1希望の登録をして、研修受け入れ先病院も応募した医学生と既卒医師がマッチした数6,668名(マッチ率、73.7%)を示しています。
Bは第2希望のマッチ数とマッチ率を現しています。
そして第4希望までで、9042名の医学生及び基礎医師はマッチしました。
しかしながら、表1の②に示した9748名の医学生の内、(9748-9042=)706名の医学生は、研修受け入れ先病院が決まらなかった事を示しています。
マッチングしなかった場合 ・・・・研修医マッチングで研修先が決まらなかった場合にはどうしたらよいでしょうか? このリンク先のQ&A14から引用。
A14.マッチング終了後に、直接病院と交渉を行い、研修先を探すことができます。
募集定員に空きがあるプログラムの情報は、厚労省の臨床研修プログラム情報提供システムで見ることができます。とありました。
これまでで、研修医マッチングの概要はご理解頂けましたでしょうか?
次回は、都道府県ごとのマッチング率について見ていきましょう。