高齢者白書 (7)どこでどのような介護を受けたいか
高齢者白書 (7)どこでどのような介護を受けたいか
下のグラフは、高齢者が「どこでどのような介護を受けたいか」の調査結果を示しています。
その結果、「自宅で家族の介護を受けたい」+「自宅で家族の介護と外部の介護サービスを受けたい」を合わせると約36%。
最も多いのが、「家族に依存せず、自宅で介護サービスを受けたい」が37%でした。
また、「どこで介護を受けたいか?」の中で、「有料老人ホーム+高齢者住宅+特別養護老人ホーム」を合わせると、約21%でした。
上記から、多くの高齢者は自宅での介護を望んではいるものの、出来れば家族の世話になりたくない、あるいは家族に負担をかけたくないとの思いが伺われるようにも思われますが、いかがでしょうか。
なお、地域のサポートは、介護の面で最初から期待していないように思われます。
このことが、地域の煩わしい人間関係を避け、自宅で自由に過ごすことにつながっていると言う実態に合っているように感じられます。
私見
高齢者なりに、自らの意思で家族にも近隣にも出来ればあまり負担をかけず、高齢期を自由に覚悟をもって生き抜こうとされておられるのではないでしょうか。
もしそうなら、やはり周囲はなおのこと、声をかけるなり、日常生活のちょっとしたサポートに手を差し伸べられるなら、お互いにもっと暮らしよい地域社会に変えていけるのではないでしょうか。
他者との関係を上手く保てない原因は、他者に対する思いやりと近づきすぎては疲れないかという距離感の保ち方が難しいのかも知れません。