高齢者白書 (9)自宅で療養することが困難な理由
高齢者白書 (9)自宅で療養することが困難な理由
自宅で療養することが困難な理由 ・・・リンクしてます。
下のグラフは、「人生の最終段階で、自宅療養が困難な理由」についての調査結果です。
下図の左側は、「自宅療養が困難な理由」を示しており、家族への負担や症状の急変時の不安から「自宅での療養が困難」と考えていることが解ります。
右上の図の円グラフには、「人生の最終段階について、家族との話し合い」について示しています。
高齢者の半数以上は、家族と全く話し合っていません。
一応、話し合ったことがある割合は、39%。
詳しく話し合っているは、2.8%に過ぎません。
これでは、高齢者ご自身の思いは誰も理解したり把握することは出来ません。
その一方で、高齢者ご自身が家族や周囲に負担をかけたくないという気持ちを持っておられることは承知の上で、「終末期をどこでどう過ごしたいか」については、様々なケースを想定した上で、少しでも具体化しておかれることが必要です。
なぜなら、高齢者ご自身が望まない処遇をご家族が「良かれと思って」行ってしまう可能性も否定できないからです。
そのためには、高齢者自身の意思を伝えられる状態の時に、少しでも伝えるための準備として、メモとしてでも整理しておかれることをお勧めいたします。
それは、万が一、望んでもいないような終末期医療を家族が望んでいるかも知れないからです。
このシリーズの最後の2回は、終末期医療についての現状をご紹介させて頂きます。