わかりやすい血圧の話 (5)レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系
わかりやすい血圧の話 (5)レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系
今回ご説明させて頂く以下の内容は、一般のかたにとってはあまり「解りやすくはありません」。
しかしながら、医療関係者であれば、避けて通れない部分です。
まさにプロとアマチュアの境界部分とも言えます。
加えて、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系の仕組みの重要性についてはご理解いただいていることと思います。
・・・わかりにくい理由は、聞いたことのない酵素やホルモンの名前とその作用部位が聞いたこともないような部位であることが原因になっていると思います。
ですので、部位については出来るだけ掲載している図をご参照下さい。
レニン・アンジオテンシン・アルドステロン(RAA)系について
(3)末梢血管抵抗を上げる末梢血管の部位とは?の中でしめした「細動脈の3つの部位」の中でも、特に腎臓の糸球体には様々なホルモンや神経伝達物質が作用することで血圧を調節しています。
・・・そのホルモンの中でも中心的な役割を果たしているのがレニン・アンギオテンシン・アルドステロン系(Renin-Angiotensin-Aldosterone System, RAAS)と言われるホルモンです。
・・・他にも、バソプレシン(下垂体後葉)、副腎皮質ホルモン(アドレナリン・ノルアドレナリン、アルドステロン)、心房性ナトリウムペプチドなども関係します。
ここでは、高血圧の治療薬の理解に焦点を絞り、治療薬の多さからも「レニン・アンジオテンシン・アルドステロン」の理解が高血圧治療を理解する上でも中心的な部分と考えられますので、腎臓における高血圧の調節機構に焦点を絞ろうと思います。
すなわち、これらのホルモン(RAA)が主に腎臓の細動脈に作用することで血圧が調節されています。
また、他にも血圧を上げる原因が上げられていますので、こちらのサイトを参照して下さい。
そして下記のRAA系の理解は避けて通れません。多くのサイトで解説されていますが、簡潔なアダラートのサイトをお示しします。
RAA系(レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系)の理解のために
腎機能の理解 ・・・腎臓の基本機能をゆっくりと目を通して下さい。
腎機能の基礎 まとめ ・・・上の「腎機能の理解」と重複しています。