緑茶 まとめ
緑茶 まとめ
1番茶は、4月の終わり~5月上旬にかけて生産されるお茶で、旨み成分であるテアニンなどアミノ酸類が最も多く含まれるそうです。
2番茶は、6月中下旬に生産されるお茶で、1番茶に次いで品質がよいとされていますが、1番茶に比べアミノ酸量はかなり少なく、カテキン量は比較的多いとされています。
・・・・これらの緑茶は、葉っぱに含まれるアミノ酸が味の主役です。
他方、5月中旬から6月は、麦茶の原料である大麦の収穫シーズンですから、「麦茶の新茶の季節」と言うことになります。
この麦茶は穀物ですから、お茶とは言っても別もので、味の主役は炭水化物です。
過去に掲載した「医者を青くするもの」のシリーズの中で「緑茶」に関する情報を抜粋してご紹介させて頂きます。
2020年は新型コロナ騒ぎで、多くの方が行動を自主規制し、ストレスがかかったのではないでしょうか。
そろそろ新茶や麦茶が初夏に自律神経をリラックスさせてくれることでしょう。
(24)緑茶とビワの葉エキス1 ・・・・・・緑茶とビワの葉に熱風をあてて発酵させ、その凍結乾燥粉末のエキスが膵リパーゼの阻害効果を示すかどうかを調べました。
(25)緑茶とビワの葉エキス2 ・・・膵リパーゼ活性に対して、緑茶エキス、ビワの葉エキス及びそれらの9:1混合エキスの影響を測定した結果、いずれも膵リパーゼ活性を阻害しました。
・・・膵臓のリパーゼは脂肪を消化する酵素で、中性脂肪(トリグリセライド)を脂肪酸とグリセリンに分解します。分解されることで、食物中の中性脂肪は、腸管から吸収できるようになります。従いまして、緑茶やビワの葉エキスが膵臓のリパーゼ活性を阻害するなら、中性脂肪は分解されない結果、腸管からの吸収も阻害されると考えられます。
肉料理を頂く前に、緑茶やビワの葉茶を飲むことで脂肪の吸収を幾分抑制できる可能性を期待できそうです。
(44)緑茶2 -11年間で緑茶を毎日何倍飲んだら死亡率は減るか?-
(45)緑茶3 -緑茶を毎日5杯以上飲んだら死亡率が下がる?-
・・・毎日5杯以上(表中の>5)飲む群では、死亡のリスクが明らかに低下していた事を意味します。
また、男性よりも女性の方が緑茶を毎日3-4杯飲むことで致死率を下げられる効果が大きい事を示しています。
(46)緑茶4 -緑茶を毎日何倍飲んだら心血管疾患のリスクは下がる?-
・・・緑茶を毎日3杯以上飲む群では、心血管疾患が明らかに低下している事が証明されました。
緑茶を毎日3杯以上飲んだ女性の心血管疾患のリスクは、「1以下」で、緑茶による心血管疾患の低下が証明されました。
・・・緑茶を毎日5杯以上飲むことで脳卒中のリスクが下がっていたのは、脳卒中の中でも脳梗塞のリスクを大きく減少させている事が明らかにされた。
・・・緑茶を毎日3杯以上摂取した群の11年間における致死率が、緑茶の摂取1杯未満の群に比べて低下していた。
他方、ウーロン茶や紅茶では、ハザード比の95%信頼区間はいずれも「1」をまたいでおり、致死率を下げる効果がなかった。