寒いときの運動 (2)冬期の筋力トレーニングで基礎代謝を上げる
寒いときの運動 (2)冬期の筋力トレーニングで基礎代謝を上げる
冬期の筋力トレーニングで基礎代謝を上げる
前回の「(1)寒いと基礎代謝は上がる」で示したように、基礎代謝の季節変動から、「寒いと基礎代謝は上がる」事に基づくなら、基礎代謝が上がっている冬期に筋力トレーニングのようなエネルギー消費量の高い身体活動や運動を行うことで、基礎代謝をより高めてエネルギーを消費しやすい身体に変えられる可能性が考えられます。
加えて、冬場は摂取エネルギーも増えていますので、相対的に基礎代謝が低下している夏場よりも、身体のエネルギー状態は充実していると考えられます。
ところが冬は寒さで末梢血管が収縮し、血流が低下しやすくなります。
血流が低下すると筋肉で消費されるエネルギーも少なくなるので、軽い運動で血行を促すことは身体の循環に刺激を与えることで、エネルギーが消費され、代謝に刺激を与えられます。
・・・・このときの運動は、心拍数が少し上がる程度の軽い筋力トレーニングを行うことで、基礎代謝の多くを担う筋肉を刺激するだけで、少しづつですが効果的に基礎代謝に影響を与えられると考えられています。
冬は寒くて外出を控えがちになり、つい家にこもり、運動不足に陥りやすいので、冬に運動を行うことは運動不足や肥満の解消にも有効であることは、疑う余地はございません。
このシリーズでは、冬期の軽い筋力運動で基礎代謝を上げる機序について考えていきたいと思います。
食事で重要なこと
寒い冬場では、つい脂肪の摂取が増えてしまいますが、
「脂肪は何から作られるか?」について、以下のリンクをご覧頂きたいと思います。
「血液検査 (9)中性脂肪からわかる事」の中の(B) 中性脂肪は何から作られるか?
「血液検査 (10)コレステロールからわかる事」の中の(C) コレステロールは何から作られる?
しばしば、高脂血症や高コレステロール血症が気になるので気になるので油ものを控えるというご意見もございますが、上のリンクで以下のポイントをご確認下さい。
中性脂肪の原料は、糖質(炭水化物)や脂肪酸ですが、糖質の方が遥かに吸収が早いです。・・・すなわち、炭水化物から脂質(中性脂肪)が合成されます。
また、コレステロールの原料は、脂質、糖質、蛋白質ですが、食事に由来する割合は30%程度で、中でも吸収が速い糖質が主なコレステロールの原料です。
従って、油ものを控えるというご意見は、間違いではございませんが、的を得ているご意見とは考えにくいとされています。
また、食事で重要と考えられることは、食べる順番と食事バランスです。
今回は、上記のリンク先でそれぞれの内容をご確認いただきたいと思います。