今年の年賀状から (1)気になった年賀状
今年の年賀状から (1)気になった年賀状
このシリーズは2013年の1月にご紹介させていただいた内容です。
つまり2013年に頂いた年賀状から思いついたことを紹介させて頂きましたが、引き続き2014年も同様な年賀状が目に付きました。
恐らく、毎年多くの人が生まれ、成長し、そして自らは定年を迎え、また訃報の知らせが届けられ、喜びや戸惑い、安堵や不安を覚えながら一年一年を過ごしていることと思います。
それらの知らせの中から気になった年賀状をご紹介します。
(1)気になった年賀状
今年頂いた年賀状の中で気になった主な例を紹介してみたい。
1) 今年の3月で定年退職を迎え、今後の予定は未定、又は年金生活に入る。
2) 定年後も非常勤のポストでこれまでの仕事を継続している(していく)。
3) 海外旅行や温泉旅行を楽しんでいる。
4) 趣味の写真の整理や撮影旅行を計画している、論文を整理している。
5) やりたいことが見つからず、毎日が長くて退屈している。
上記に共通しているのは、いずれも定年退職をきっかけとしてセカンドライフをこれから迎えようとしていたり、すでに定年後の暮らしぶりを伝えてくれるものが多かった。
そこで上記の 1~5)を別な角度から分類してみた。
a) 上記の 1)や 2)のような仕事に意欲的な友人・知人達は、非常勤で仕事や研究を継続する道を選んだようだ。やはり仕事はつらいとは言っても、離れるとなると自らの時間と能力を傾けてきた対象を失うというのは寂しさもあるのだろう。
b) 他方、仕事とプライベートを分けて来た友人・知人は、きっぱりと仕事から距離を置き、3)や4)のように旅行や趣味の楽しみに浸ろうとしている。仕事を離れても楽しみを持てる人は、元々、仕事を一つの手段と考えていたのではないかと思う。
c) しかし、 5)のように周りと同じように仕事をしてきたにも関わらず、やりたいことが見つからないので苦痛だという葉書も何枚かあった。彼らは、仕事そのものが目的であって、全精力を注ぎ込んできたのかも知れない。
これらの葉書を眺めながら、仕事の能力や意欲と仕事に対する考え方が、仕事を離れてからの生活スタイルとどのような関係があるのかを次回考えてみたいと思います。