3月3日は「耳の日」
3月3日は「耳の日」
日本だけでなく、3月3日は国際的にも「耳の日」です。
耳鼻咽喉科学会によれば、以下のように説明されています。
「耳の日」は、難聴と言語障害をもつ人びとの悩みを少しでも解決したいという、社会福祉への願いから始められたもので、日本耳鼻咽喉科学会の提案により、昭和31年に制定されました。
日本耳鼻咽喉科学会では毎年「耳の日」に、都道府県ごとに、難聴で悩んでいる方々の相談や、一般の人びとにも耳の病気のことや、健康な耳の大切さを知っていただくための活動を行っています。
ちなみに、3月3日は、電話の発明者であり、ろう教育者であったグラハム・ベルの誕生日でもあります。
難聴の原因となる感染症
世界保健機構(WHO)は、難聴の原因となる感染症として、次の4つの疾患を指摘しています。
それは、風疹,髄膜炎,麻疹,ムンプスの4つです。
ところが、これらの疾患は国内ではすべてワクチンが存在します。
従って、上記のワクチン接種を受ける事で、感染症が原因となる難聴の多くを予防できる可能性が指摘されています。
難聴の予防
WHOが示す難聴予防に関する項目(リンク先のPreventionを参照)は次の通りです。
- 小児に対して、上記ワクチンの予防接種を受ける。
- 思春期および生殖年齢の女性に対して、妊娠前の風疹予防接種を受ける。
- 妊娠女性は、梅毒やその他の感染症に関する検査および治療を受ける。
- 安全な分娩のために出生前および周産期のケアを向上させる。
- 聴覚障害を起こす薬剤を使用しない。
- 難聴の家族歴や異常分娩(出生児の酸素不足)などの危険因子のある児は、早期の聴力検査、迅速な診断及び専門医への紹介を行う。
- 法整備により環境や娯楽上の騒音への曝露を減らす。
上記の内、2、3、4、5は先天性難聴の原因をいくつも排除する事が可能です。
また、上記 1、6、7により後天性の難聴を防いだり、早期治療による改善が期待できます。
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