狂犬病ワクチン
狂犬病ワクチン
もちろん愛犬に対する狂犬病予防のためのワクチンですが、他の哺乳動物の狂犬病予防だけでなく人に対しても同じワクチンが使われています。
人に接種するケースは、
1)アジア・オーストラリア・ニュージーランドやアフリカなどへの渡航者、及び、
2)犬に咬まれた後で接種します。
いずれの場合でも国内で製造されている狂犬病ワクチンは、不活化ワクチン(化学処理してありウイルスあるいは菌としての活性を持たない)であり、狂犬病ウイルスに対する抗体が誘導されるまでに3回以上の接種が必要となります。
狂犬病の犬に咬まれた際には、直ちにワクチン接種を6回も行うことが必要とされています。
つまり、人に感染した場合の死亡率が極めて高いことを意味しています(ほぼ100%)。
ならば、人のように犬の場合も、狂犬病に感染している犬に咬まれてからでは遅くはなさそうですが、狂犬病予防法の定めにより、「犬の所有者は、狂犬病の予防注射を毎年一回受けさせなければならない。 」とされており、違反した場合には、「三十万円以下の罰金に処する。」と定められています。
東京都の動物保護管理に関する条例では、飼い犬が人を咬んだ場合、犬の飼い主は直ちに獣医師に飼い犬が狂犬病ではないかを診てもらうことが定められています。
しかしながら、飼い犬が他の狂犬病の犬に咬まれていたけれど、まだ発症していないと言うこともあり得ますので、トラブルを避ける上でも飼い犬には狂犬病ワクチンの接種をうけておきましょう。
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