震災孤児と親族里親
震災孤児と親族里親
2011年3月11日の東日本大震災で両親とも失った震災孤児の数は、5月14日時点で141人と発表された。このうち宮城の2人が児童福祉施設に入所し、残り139人が一般家庭に引き取られ、大多数は親族が養育することになりました。
児童福祉法で親族里親は、3親等以内の親族と規定され、子供の年齢によって毎月4万7680~5万4980円の生活費と、就学状況に応じた教育費が支給される。但し、通常の養育里親には支給される里親手当は支払われません。 http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011051401000849.html
親族里親とは、http://www5f.biglobe.ne.jp/~ainote/satooya/nin-kiju-main.html によれば、次に掲げる要件を満たす要保護児童を養育する里親として認定を受けた者とすること。
ア) 当該親族里親の三親等内の親族であること。
イ) 両親その他要保譲児童を現に監護する者が死亡、行方不明又は拘禁等の状態となったことにより、これらの者による養育が期待できないこと。 とされている。
平成22年3月31日時点の統計で登録されている状況は次の通りです。
里親数は7185(世帯)、
里子を育てている里親数は2837(世帯)、
里子として里親のもとで育てられている児童数は3836人。 http://www.geocities.jp/migbird96/satooya/qa.html
震災により人生が大きく左右された子供達は、両親を失った現実と向き合うと同時に、これまでの夢や希望を大きく転換させられることとなっている。
多くの人がそうであるように、私たちも両親の健康と収入の恩恵にあずかってそれなりに学び、遊びそして働いているが、彼らには最低限の経済的サポートはあっても、何よりも思い切り甘えられ、そして叱ってくれる対照がないことによる精神的負担は計り知れない。
彼らの存在をせめて忘れずに、これからの社会を築いていく努力が期待される。